CHERRY GIRLS PROJCT エースらの卒業が迫るも新体制のお披露目と花道へのカウントダウンが同時進行【ライブレポート】
2022年10月1日(日)をもって来瞳舞夢・真汐里緒・能守由逢の卒業が発表されたCHERRY GIRLS PROJCT。
3名の卒業発表後に新メンバーの加入も発表され、2022年9月13日(火)に秋葉原ZESTで行われた『GirlsProject不定期公演』でCHERRY GIRLS PROJCTの新体制がお披露目となった。
新体制お披露目となった『GirlsProject不定期公演』のオフィシャルライブレポートがIDOL REPORT.com編集部に到着したので掲載する。
「第4形態」が3人の卒業より前倒しで始動
7月末でメンバー2人が卒業。8月1日のライブで佳倉光里と華本萌花が加入。新たな5人体制で再スタート……と思いきや、もともとのメンバーだった来瞳舞夢、真汐里緒、能守由逢が10月1日で卒業と発表された。
同時に告知されたのが、佳倉、華本と共に活動していく新メンバーが、9月13日のライブでお披露目されること。前日には、新たに加わる4人の名前と新体制となる6人での写真が公式ホームページで公開された。
当面はこの6人が「CHERRY GIRLS PROJECT第4形態」としてライブに出演。現在の5人組のCHERRY GIRLS PROJECTとしばらく共存する。佳倉と華本は両グループを兼任。そして、10月1日に来瞳ら3人が卒業したあとは「第4形態」の文字が外れ、6人でCHERRY GIRLS PROJECTを受け継ぐという。結成から初のワンマンを行った1期、3人体制での2期、メジャーデビューを果たした3期を経て、新たな歴史が紡がれる。
笑顔と緊張感を見せながら初々しく躍動
迎えた9月13日、秋葉原ZESTでの「GirlsProject不定期公演」。CHERRY GIRLS PROJECT第4形態が4番手で登場した。6人が1列に並び、佳倉が「このチームでは初めまして」とあいさつ。円になってから広がり、腕を回して踊り出す名曲「僕たちの為に、あの鐘は鳴る」で、初のライブをスタートさせた。
鮮やかな赤い衣装がライトに映える。センターに立って歌い出したのも佳倉。自身もステージデビューから1ヵ月半ながら、この状況になり、第4形態を引っ張っていく意志を漂わせた。
新メンバーたちも代わる代わる前へ出て歌う。緊張感も見えたが、ポニーテールの安保朱珠(あんぽ・すず)の安定した歌声が印象的だ。全員がにこやかな表情を浮かべ、未来へ歩き出す希望を歌うのは、お披露目に似つかわしい。サビには力が籠り、激しいターンからのキメで拍手を浴びた。
続く「神さま、お願い。」は安保が歌い出しを担った。華本、佳倉と繋ぎ、歌割りは目まぐるしくリレーしていく。ステップを踏み続けたり、四つ打ちビートに跳ねたりしながら歌うこの曲では、時に息を切らせながらも、初々しい躍動感を見せた。
人生を賭けてもいいと思えたグループです
MCでは1人ずつ自己紹介。まず、新メンバーで茶髪ロングの宮凪莉央(みやなぎ・りお)から。
「たくさんの歴史を刻んできたCHERRY GIRLS PROJECTのメンバーとして、本日のステージに立たせていただくことになりました。この感謝を忘れず、ひたむきに頑張っていきたいと思います」
同じく新メンバーで、チェックのベレー帽をかぶるのが広川珠姫(ひろかわ・たまき)。
「幼い頃からアイドルになるのが夢でした。夢を追い掛けていたら、運命的にCHERRY GIRLS PROJECTと出会い、ここに辿り着きました」
少しだけ先輩となった華本は熱く語る。
「先輩たちが培ってきてくれた大好きなこのグループと素敵な曲を、今度は私たちが未来に繋げていきたいと思っています。そして、このメンバーで紡いでいくCHERRY GIRLS PROJECTが、いつかプロジェクター(ファン)の皆さまに認めていただけるように、精いっぱい頑張っていきます」
新体制のセンターを託される様子の佳倉も続く。
「私はチェリガで始まり、終わりが来るとしたら、チェリガの佳倉光里として終わりたいと思っています。この世界で力いっぱい暴れたいです」
歌唱力で早くもインパクトを残す安保は「CHERRY GIRLS PROJECTは私にとって人生を賭けてもいいと思えたグループです」と話し、長身で黒髪ロングの蒔田逢乃(まきた・あいの)は「CHERRY GIRLS PROJECTも自分もビッグになれるように頑張ります」と意気込んだ。
「原点を守り抜きたい」と小さな体で力強く
佳倉が再び「受け継いだ楽曲や、壁や序列をぶっ壊すという原点を守り抜きたい」と語り、メタルチューンの「絶望のナルシス」へ。激しく頭を振って高速ビートに加速していく中で、小柄な佳倉が力強く歌って要所を締める。華本が両脇の2人を押し出して前に出るパフォーマンスや、全員でヘドバンからのデスボイス連呼と見どころで沸かせた。
ラストはメジャーデビュー曲となった「愛をちょうだい」。もともと1995年にリリースされたロックバンド・VANILLAの楽曲のカバーで、エアギターの振りから拳を突き上げて歌う。緊迫感を醸しながら、サビでスパート。1人1人が声を張って歌い繋ぎ、フロアでサイリウムを振るファンたちと呼応して熱気が高まった。
MCでは「まだまだ未熟ですが、この数ヵ月、必死に準備してきました」と話していた、新人だけの第4形態の初ライブ。まずまずの盛り上がりを見せ、顔を紅潮させた6人は「ありがとうございました」とステージを後にした。
別格の存在感と圧巻のボーカル
公演はいよいよトリとなり、CHERRY GIRLS PROJECTの5人がステージへ。3人の卒業まで、この時点でもう半月となっていた。エースの来瞳は5月に慢性的な声帯結節との診断を受け、卒業発表コメントでは「万全なパフォーマンスが出来ないことは本意ではありません」としていた。苦楽を共にしてきた真汐と能守も、来瞳に同調する形で卒業を決めたと発表している。
それにしても、やはりチェリガの存在感は別格だ。1曲目は切なくも生々しいラブソング「MISS YOU」。しなやかな振りを繰り広げ、万全でないという来瞳のボーカルはそれでも聴き手を引き込んでいく。続いて、ピアノの旋律から荘厳に展開する「utopia」でも、来瞳はシャープな目線から迫って、サビでは絶叫を響かせた。
さらに間髪を入れず、ストリングスのイントロから真汐が歌い出す「モンスター」をたたみ込む。キャッチーなメロディで自己解放を唱えるドラマチックさが胸を震わせ、ファンのコールも熱を帯びる。そして、やはり来瞳のシャウトは圧巻だ。ルックスも含め、メジャーアイドルにも見劣りしない逸材。卒業してしまうのか……。
遥かな道を希望を持って「徐々に徐々に」
MCでは、その来瞳がCHERRY GIRLS PROJECTの名を継ぐ第4形態に触れ、佳倉と華本を前に「私はまだ認めていませんからねー。あと1ヵ月で証明してもらいますから」と話した。「悪役な感じで(笑)」と冗談ノリではあったが、第4形態のステージでは光って見えた佳倉も、チェリガでの来瞳らの輝きと比べてしまえば、改めて道は遥かと感じる。加入して2ヵ月にもならないのだから、当然すぎることではあるが。佳倉と華本は来瞳に「頑張ります!」と答えていた。
ラストは希望に満ちた「旅人であれ」。サイドステップを踏んで躍動する5人。「今は何も見えなくてもいい。徐々に徐々に見えてくればいい」とのフレーズには、今のチェリガだからこそ刺さるものがあった。節目から未来へ。分岐点が交錯する、二度とない晩夏の記憶に留めたい2ステージだった。
2022年10月8日(土)からスタートする新生CHERRY GIRLS PROJECTのメンバーによる全国ツアー『GOLDRAIN TOUR2022』の及び『2022年 三都物語首都領域拡大作戦 「秋の陣」』の日程は下記の通り。
『GOLDRAIN TOUR2022』日程
2022年10月8日(土)秋田@Asyl 開場 17:00 / 開演 17:30
2022年10月9日(日)仙台MACANA 開場 17:30 / 開演 18:00
2022年10月10日(月・祝)栃木足利大使館『GOLDEN FESTIVAL』開場 16:00 / 開演 16:30
2022年10月13日(木)埼玉県浦和ナルシス 開場 19:00 / 開演 19:30
2022年10月15日(土)静岡SUNASH 『GOLDEN FESTIVAL』開場 16:00 / 開演 16:30
2022年10月16日(日)名古屋RADHALL 『GOLDEN FESTIVAL』開場 16:00 / 開演 16:30
2022年10月19日(水)大阪BIGCAT 『GOLDEN FESTIVAL』開場 17:00 / 開演 17:30
2022年10月20日(木)東京キネマ倶楽部 『GOLDEN FESTIVAL』開場 16:45 / 開演 17:15
『2022年 三都物語首都領域拡大作戦 「秋の陣」』 日程
2022年10月19日(水)大阪BIGCAT
2022年10月20日(木)東京キネマ倶楽部
CHERRY GIRLS PROJECT オフィシャルサイト:https://cherrygirlsproject.com/
CHERRY GIRLS PROJECT 公式Twitterアカウント:@cgp_db
安保朱珠 Twitterアカウント:@suzu_cgp
蒔田逢乃 Twitterアカウント:@aIno_cgp
宮凪莉央 Twitterアカウント:@nagirio_cgp
広川珠姫 Twitterアカウント:@tamaki_cgp
佳倉光里 Twitterアカウント:@misato_cgp
華本萌花 Twitterアカウント:@moka_cgp
来瞳舞夢 Twitterアカウント:@maimu_db
真汐里緒 Twitterアカウント:@mrio_cgp
能守由逢 Twitterアカウント:@yua_cgp
この記事へのコメントはありません。