MyDearDarlin’ グループの“存在証明”になった6htワンマン開催【ライブレポート】

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MyDearDarlin’が6thワンマンライブ『Music Fighter!!』をLINE CUBE SHIBUYAで開催した。

確かな成長と音楽の力でグループの存在証明を示した6thワンマンライブのオフィシャルライブレポートがIDOL REPORT .com編集部に到着したので掲載する。


MyDearDalin’が、グループ史上最大規模となるワンマンLIVEを2024年1月21日(日)にLINE CUBE SHIBUYAにて開催。この6thワンマンは『Music Fighter!!』と銘打ち、LIVEパフォーマンスへ真摯に向き合う姿勢を通して“音楽の力で時代を切り拓いていく”という強い想いが込められていた。

王道可愛い、カッコいい、エモいなど、さまざまなジャンルの楽曲群を持つマイディアはこの日、アンコールを含む計20曲を、特別演出で彩りつつ、6人の織りなす圧倒的なパフォーマンスで魅了し続けた。まさに同グループの“存在証明”にもなったLIVEの模様をレポートで振り返っていきたい。

ステージにはキービジュアルと同様に赤い舞台幕が設置され、紗幕が張られていた。

開演時間になると、まずはオープニングムービーが紗幕に投影される。映像ではキービジュアルの赤いドレスを身に纏った6人が映し出され、彼女たちの目にクローズアップしたり、ベネチアンマスクでカメラを覗いたり、ゴージャスな雰囲気で妖艶な内容になっていた。メンバー名のテロップが入り、スタートを告げると早速、大きな歓声が巻き起こった。

そして、登場を告げるSEはこの日の特別バージョンで、ドラム音が強く打たれるサウンドが印象的であった。紗幕が幕を開けるとステージの全貌が明らかに。赤い階段が設置された2階建てで、さらには大きなビジョンと棒状LEDライトがある豪華なセットが施されており、グループ史上最大規模のLIVEに相応しいセットが組まれていた。

ステージ2階部分にマイクスタンドが用意され、6人がスタンバイ。このワンマンLIVEの表題にもなっているディスコサウンド調の『Music Fighter』で開幕。イントロで紙吹雪が舞い、華々しいスタートを飾った。マイクスタンドを用いて音楽に向き合う彼女たちの姿勢が存分に見られる。このダンサブルな楽曲に対して、身体を揺らしながら楽しむ観客。マイディア自身が音楽の力を見せつけると意気込んだようだった。

『Music Fighter』の最後に銀色のガウンを脱ぎ捨てると、新衣装が明らかに。ラベンダー色がキーカラーとなり、白のレースなどが付いたバルーンスカートという、エレガントとキュートが共存した衣装だった。続いてライブで人気があり、盛り上がり必至のポップナンバー『ナノLOVE』 、アッパーチューン『アイスクリーム』の2曲を披露。アクティブでキュートにダンスする姿がとても印象的。観客はMIXや合いの手、サイリウムを手にして振りコピなどで楽しみ、会場には活気ある空気が流れていた。3曲を披露した後の最初のMCで自己紹介を手短に済ませ、次の曲へと煽りを入れる。次の曲では事前にアナウンスをしていた新曲を披露した。

新曲のタイトルは『ラブレター』。この曲は小説仕立てのリリックが特徴的な青春パンク・ロック調の楽曲である。歌詞の内容は出会いと別れ、いつか想いが届かなくなるその時までに自身の想いをどのように伝えようかと考え、行動に移し奮闘する主人公の心情を、センチメンタルに描いている。「どうやって伝えよう? 君がいなきゃダメだってこと」と初っ端から主人公の想いが憑依するように歌い上げる東條ゆりあ。楽曲の主人公が抱える感情、気持ちを精一杯伝えるという歌詞を、この6人が体現する。この曲は今までのマイディアのパート構成とは違い、ソロで歌唱するパートが多い。一人ひとりがこのストーリーに心を宿して強く華麗に歌い上げた。この点でもマイディアのメンバーそれぞれの成長が垣間見えた。オーディエンスも痺れるサウンドに対して、初披露ながらすぐに声を出していた。終始、感傷的に歌い上げ、ラストは葉山かえでが「君が大好きだよってこと」と、笑顔全開で想いをストレートに伝えていた。

次曲からは多くのジャンル楽曲群を持つマイディアらしい、レパートリー豊富な楽曲で攻めていく。

まずは、アップテンポに加えて遊び心がたっぷりと詰まった、マイディアが“地球を代表して愛を、夢を、未来へ、そして宇宙へ解き放つ!”ウルトラハイテンションソング『レペゼンアース』で会場全体を盛り上げる。アクセントとして「火星へGoGo」などの歌詞も入り、“火星でLIVEをしたい!”と常日頃から豪語する夢実あすかが持ち前のダンススキルを活かしながら、楽しげに歌い踊っていたのが印象的だった。最後に「にゃあ〜」と水城梓が可愛らしく鳴き声をあげ、観客の心を鷲掴みに。

個性豊かなマイディアにピッタリなわちゃわちゃ妄想ラブソング『ぱっ!!!!!!ねーしょん』へ。全員が躍動的に歌って踊り、オーディエンスも合わせて振りコピやコールで盛り上がる。皆のココロが弾けて躍る。爽やか王道可愛い『恋するトップノート』」では、キラキラとした佇まいをずっと魅せ、シャボン玉も降り注ぎ、フロアはさらにマイディアの虜に。

次は上記3曲とは打って変わり、『プラネタリウム』。しっとりとしたオルゴールの音色がイントロで響いたあと、叙情的で美麗な歌を届ける。美しい世界観をパフォーマンスを落とし込み表現、ユニゾン歌唱も綺麗で一気にステージへと引き込む。

MCを挟み、本編後半ブロックへ。この終盤のブロックでも魅惑的な楽曲の数々を一気に繰り広げる。

クールさが際立つ『Symphony #5』をクラップ誘導しながら圧巻なアクトで改めて実力の高さを表し、ライブ定番曲『MDDシンドローム』では、最初にエアバーストという頭上で爆発が起こった後、ロック調のサウンドに合わせて強く熱く爆発力のあるパフォーマンスを展開。これによってさらに会場のボルテージが上がる。エモショーナルな歌詞が特徴のキラーチューン『Kaleid0scopE』では、表情豊かな顔つきをしながら手足を大きく回して、ダイナミックなロックサウンドに負けないほどの迫力を醸し出す。「何度だって歌うんだ」「この願いと愛届くまで」「だからもっともっと夢をかなえて」とマイディアの願いをこの歌に宿した。日々の憂鬱を吹き飛ばす『一生涯オリジナリティ』でも大胆さを前面に押し出して鬱憤を晴らす。ステージで豹変すると言われる是枝優美も熱いアクトでこのLIVEを盛り立てていた。6人がそれぞれこのワンマンLIVEのステージでシンクロしていく感覚がしていた。心も一つになり、このLIVEをますます記憶に残るような特別な時間へと仕上げていく。

甘くほろ苦い恋心を表現するしっとりとしたミディアムバラード『キャラメルミルク』では、キラキラと輝くような佇まいをしながらコーラスも含めて甘く優しく歌唱。咲真ゆかが感性豊かに歌うシーンに目を奪われた。この時期、そしてこの冬ソングにマッチするように雪が頭上から降り注ぎ、端麗な光景が広がる。ドキドキとさせられるような恋ソングを見事に歌い上げる6人もまた成長を感じたポイントだ。

何度だって立ち上がると奮起する『七転八起ドリーマー』では、「諦めてやるもんか 夢を掴むんだ」というフレーズなどがMyDearDarlin’のこれまでのストーリーと重なり合って想いを昇華、感情を解き放っていた。

本編終盤のエモソング『君の声』では普段と違う特別演出が。全身全霊のパフォーマンスから、落ちサビパート前で音が消え、咲真ゆかと東條ゆりあがアカペラで歌い上げる。気持ちを存分表に出して溜めながら、その想いを紡ぐように届けていた。そして勢いのあるラスサビへと展開。この圧巻の演出をファンが目を輝かせながら見守っていた。

本編ラストは美麗な代表曲『FLOWER』。麗しい歌と踊りで最後まで惹きつけ、まるで花が咲くような綺麗な佇いで魅了した。

本編を終えて6人がステージを去ると、割れんばかりのアンコールが。

アンコール1曲目『トーキョーガール』のイントロが鳴る。イントロがこのLIVE用に特別アレンジされ、リズム奏るエレクトリックサウンドが響き渡っていた。このサウンドにアンコールでも期待感が高まる。メンバーが黒のグッズTシャツに着替えて、ステージからではなく、客席から再登場し、ラスサビまでをファンの近くで披露。前後左右で楽しませる演出となっていた。曲中、どんどんと煽り、ファンも手を叩く。この『トーキョーガール』では一心同体になって会場にいる皆が存分に楽しんだ。

アンコールでのMCではMyDearDarlin’から映像にて重大発表がされた。

まずは全国7都市『マイディア凱旋ツアー2024』の開催。
2024年3月2日(土)咲真ゆかの出身地、大阪・ESAKA MUSEにて全国ツアーが開幕。

そして、2024年3月20日(水)是枝優美、水城梓、夢実 あすかの出身地である神奈川・F..A.D YOKOHAMA
2024年4月7日(日)葉山かえでの出身地、埼玉・HEAVEBN’S ROCK
2024年4月20日(土)名古屋・ZephyrHall
2024年4月27日(土)北海道・Sound Lab mole
2024年5月11日(土)東京・Spotify O-WEST
2024年6月1日(土)東條ゆりあの出身地、福岡・Buddy up!で全国ツアーファイナルを迎え、7都市を巡る。

さらには、MyDearDarlin’ 7thワンマンLIVEを2024年6月11日(火)TOKYO DOME CITY HALLにて開催されることが明かされた。

全国ツアーと次なるワンマンLIVE開催は期待しておきたいところ。

発表とこのLIVEの感想を一人ひとりが述べていった。抜粋して、葉山かえでと咲真ゆかの言葉を届けよう。

葉山かえで
言葉の力って偉大だなと昨日改めて思いました。LIVEのタイトルが『Music Fighter!!』じゃないですか。音楽を一人ひとりの方に届けるコンセプトなんですけど、自分の中では、”自分と戦う”というテーマを自分の中で持って挑んだんですね。私は自信を持てる時はすごく自信が持っているんですけど、そうじゃない時はすごく自信がないんですよ。でも昨日の夜、今日の朝に皆さんが書いてくださったアンケートの応援メッセージを(スタッフさんから)送ってくださったんです。読んだらすごく力が漲ってきたんです。新曲の『ラブレター』で落ちサビをいただいて、最初のレコーディングで歌い直して、次の日までできなかったら『歌割を変える』とまで言われたんですけど、でも絶対に変えられたくなくて。言葉を紡ぐような楽曲を歌いたかったから、そういう戦いもしていました。今日、こんなに人がいる会場のステージに立って、一つひとつの言葉で、一人ひとりの気持ちに毎日、元気だったり、勇気だったりをもたらしたいと思います

咲真ゆか
今年一発目のワンマンLIVEということで、良いスタートが切れたら良いなと思うLIVEです。去年からLIVE毎に出番の30分ぐらい前から話し合いを重ねていて、それはLIVEに本気でぶつかっているからすることだと思います。それくらいたくさんマイディアのLIVEのことを考え過ぎていて、うまくいかない時も考え過ぎちゃうんです。それでも考え抜いて来たんですけど、前回のワンマンと今回のワンマンを比べると、うちらは間違ってなかったんだって思うし、私はこういうアイドルが好きだから。もちろん可愛いも大事ですし、アイドルとしてもそういう要素も大切にするけど、みんなに届けないといけないものもあるから、しっかりと届けたいし、きっとそれぞれの考えは違うけれど、それでもMyDearDarlin’のみんなのことが大好きだから。今日のLIVEのようなLIVEがすごく好きなんですよ。今日は最高の瞬間ばっかりだったから、本当に幸せでした

MCを終え、6thワンマンLIVEも最終盤へ。この日2曲目の新曲『約束』をサプライズで初披露。綺麗なピアノの音色に始まり、シンプルなメロディながら抑揚のあるリズムとメンバーの歌声を活かすようなサウンド、メッセージ性の高い歌詞が特徴。様々な楽曲群を持つマイディアの中でも生粋のエモ曲の立ち位置。6人は気持ちを込め、歌詞を綴るように丁寧に演唱、さらにはメンバー同士が顔を見合わせる場面も微笑ましい。ビジョンにはメンバーの手書き文字の歌詞が表示され、エモーショナルな雰囲気を後押し。

「何百回 転んで その度 立ち上がる強さ 大丈夫 大丈夫 ってここまで来た」と自身を鼓舞しながら、聴いている人へ勇気をもたらしていた。さらには“何度転んでも諦めない”と強い意志を表明するかのようでもあった。「前へ まだ終わらない道 ずっと遠くまで 誓い合った約束を…」とこれからのMyDearDarlin’をファンと共に“約束”する。ラストで「ずっと遠くまで誓い合った約束を 叶えにいこう (Oh〜〜)」という誓いを強く結び、“Oh〜〜”と6人が綺麗にハモって、新曲『約束』を終えた。

続いて、重要な局面で歌い紡いできた『僕らの詩』を感情むき出しで全力投球。エモいLIVEも武器とするマイディアの真骨頂が出ていた。ファンもメンバーの熱い想いに呼応するように歓声を上げる。会場が一体感を強固にする、そんな素敵な雰囲気がLINE CUBE SHIBUYAには漂っていた。

このLIVE最後は屈指の名曲『SAYONARA』。ラストまでエモさと可憐さを兼ね備えたMyDearDarlin’の良さが全体に出て、6thワンマンLIVEは幕を閉じた。

マイディアらしく“音楽の力”を示し続けた ワンマンLIVEだった。最高の瞬間の数々を生み出しながら、“音楽で戦い”、“音楽の力で時代を切り拓いていく”というテーマを存分に体現していた。ステージを大事に、メンバーがマイディアの音楽を研究し続けて、真摯にパフォーマンスへと落とし込んでいる。そうやってグループに日々寄り添うことを通して、みんなに元気や勇気をもたらしていると言える。それこそがMyDearDarlin’の存在意義であり、証明でもある。これからも音楽とステージに向き合い続け、成長を続ける彼女たち6人の勇姿を見守っておこう。まずは発表された全国ツアーと7thワンマンLIVEを楽しみにしたい。

Photo:曽我美芽 、河邉有実莉
TEXT:石山喜将


MyDearDarlin' 6thワンマンライブ『Music Fighter!!』セットリスト 

オープニングムービー
SE
M1:Music Fighter 
M2:ナノLOVE 
M3:アイスクリーム
MC
M4:ラブレター(初披露新曲)
M5:レペゼンアース
M6:ぱっ!!!!!!ねーしょん
M7:恋するトップノート
M8:プラネタリウム
MC
M9:Symphony #5 
M10:MDDシンドローム 
M11:Kaleid0scopE 
M12:一生涯オリジナリティ 
M13:キャラメルミルク
M14:七転八起ドリーマー
M15:君の声
M16:FLOWER
-ENCORE-
EN1:トーキョーガール(イントロロングVer.) 
MC
EN2:約束(初披露新曲) 
EN3:僕らの詩
EN4:SAYONARA

My Dear Darlin’ オフィシャルサイト:http://mydear.rizepro.net/
My Dear Darlin’ 公式Xアカウント:@MyDear_official
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夢実あすか Xアカウント:@mydear2020_yume
葉山かえで Xアカウント:@mydear2020_kae

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