ひめもすオーケストラ 太田Pインタビュー「目標にしてしまったらそこで終わるので」


『SMILE CONDUCTOR』でのメジャーシングルのデビュー決定と、新メンバー碧海りつの加入で一段と勢いを増しているひめもすオーケストラ。
今回はひめもすオーケストラのプロデューサーで作曲も手掛ける太田脩氏にロングインタビューを実施。プロデューサーの役割やひめもすオーケストラのコンセプト、メンバー選定や楽曲についての独自の考察など多岐に渡って話を聞いた。(聞き手:IDOL REPORT.com編集部)

本日はよろしくお願いします。
まず、太田さんのプロフィールを教えていただけますか?
元々18歳から大阪にある音楽系の専門学校のギター科に通ってまして、その後バンド活動をしていました。そのバンドは解散したんですけど、音楽活動を続けていったら縁があってノースサウンドという今の会社にサウンドクリエイターとして入社しました。
会社に入ってからは、楽曲制作とかギターのレコーディングをしたりっていう感じです。


ひめもすオーケストラさんの楽曲は太田さんが手掛けられていますが、作曲自体はバンド活動の頃からされていたんですか?
そうですね。


活動されていたバンドは、どんなジャンルだったんですか?
GOING STEADYさんのような青春パンクみたいな感じだったので、会社に入ってからの音楽性とは全然違う方向でした。
作曲も会社に入ってDTM(パソコンを使用して楽曲を制作する)でやるようになりましたね。


ノースサウンドさんって音楽制作会社ということですが、音楽制作会社って具体的にどのような事をされるているんですか?
例えば、クライアントさんから「こういうCMを作るので、これにハマるような曲を作っていください」って感じで動画を渡されて、それにあわせてうちの会社の誰かが作曲をして、僕に「じゃ、ギターを弾いて」、みたいにどんどん下りてくる感じです。


ノースサウンドさんは、ひめもすオーケストラさん以外にも外部のアイドルさんの楽曲制作も手掛けられていると聞きましたが、その場合どういったような形で発注が来たりするものなのですか?
アイドルに限らずですが、細かくイメージをすり合わせをしていくところと、「いい感じで!」っていうような本当にざっくりとしたイメージのどっちかですかね(笑)
楽曲が出来てからクライアントさんが聴いてみて、ちょっと調整して納めるといった感じです。


なるほど、そんなにざっくりとした発注もあるんですね(笑)
さて、そうやってキャリアを積まれていったわけですが、サウンドクリエイターの太田さんが、アイドルのプロデューサーに就任するというのはどういった経緯だったんですか?
会社に入って、楽曲制作もそうですけどキャリアはまだまだだったので、ガッツリ音楽制作と言うよりは、大阪で活動しているカラフルスクリームのスタッフもやったりしてました。
僕はアイドルが結構詳しかったので、入って1、2年くらい経った時に「東京に支社を出す」っていう話が出まして、支社を出す時に「じゃあ、アイドルグループも作ろう」となって「じゃあ太田!」みたいな感じでした(笑)
最初のうちは大阪で東京のグループをプロデュースするっていうような、今で言うところのリモートみたいな感じで、週1で東京と大阪を行き来してました。


だから、ひめもすオーケストラさんの立ち上げ時のレッスンとか合宿とかは関西でやられていたんですね。
そうですね。
メンバーの1人は関西在住だったんですけど、それ以外のメンバーは東京に住んでいたので、大阪の本社にレコーディングブースがあってそこでレコーディングするために合宿で大阪に来てという状況でした。


なるほど。
少し『プロデューサー』という役職についてお聞きしようと思うのですが、太田さんの場合は楽曲も作られていながら、現場にも出られているというのはひめもすオーケストラさんのファンの皆さんご存知だと思うのですが、プロデューサーとしてどこまでの業務をやられているのですか?
大きい有名なアイドルグループだと本当に方向性を決めるぐらいだと思うんですけど、まあ、作詞するとかもあるとは思うんですが(笑)
ひめもすオーケストラは大きいグループじゃないので、楽曲を作るというのもなんですけど、基本的に「こういう風にやっていこう」というスケジュールを立てて、それに向けて方向性・コンセプトを考えてとかですね。
例えば楽曲で言うと「こういう曲をつくりましょう」となったら、歌詞のコンセプトを考えたり、振り付けも振り付けの方に発注してというところも全部やってるって感じです。


今楽曲のお話が出たのですが、作曲は太田さんがされていますいが、作詞をお願いする時は曲先(曲先行)なんですか?
曲先ですね。
メロ先(メロディ先行)だと言葉数でメロディが制限されてしまって幅が狭くなってちょっと面倒になることもあるので、基本曲先で作詞家さんに出して、それが返ってきて最終的にアレンジといった流れです。


ひめもすオーケストラさんは主催イベントをされたりしていてゲストのアイドルさんも出演されていますが、その出演依頼や、ライブへの出演についても太田さんがやられているのですか?
そうですね。
でも今は現場のマネージャーにもやらせるようにしつつあるので、マネージャーと一緒にといったところです。


幅広いジャンルの楽曲をひめもすオーケストラさんはお持ちですが、グループとしての根源的なコンセプトってどのようなものなのですか?
最初に『王道のグループ作ろう』というのがあったんですけど、会社で話し合った時に「じゃ、王道って何?」ってなって、話し合いに参加したそれぞれが自分が王道と思うグループとか曲とかを出しあったら全然違うんです。
その中で僕が一番アイドルが詳しかったので『その人その人が持っているアイドルの王道は違う』っていうのは、分かっていたのですが、逆に考えると人によって王道って違うので音楽制作会社っていう強みを活かして色々な人のそれぞれの王道に刺さるようなグループに出来ればというのが一番のコンセプトであります。
例えばAKB48さんですが、グループをよく知っている人って色々なジャンルの曲をやってるっていうのを分かっていると思うんです。
僕自身もずっとアイドルの楽曲は凄く好きで聴いているんですけど、音楽性の幅広さとかってすごい面白いなと思っているので、そういうものがひめもすオーケストラで出来ればできればという感じですね。
メンバーも結構バラバラの個性を持っていると思うんです。
例えば、メンバーのふぐ(椎葉ふぐ)はずっとアイドルが好きなんですけど、あの子の王道ってロックだと思うんです。でも、ゆうこ(椿野ゆうこ)の王道って全然違うと思うので、それが一つになった時に新しいものが出来るんじゃないかみたいに思っています。
それぞれがそれぞれに刺さればいいなって思っていて、それがグループとして見て「いいよね!」っていうのが出来たらと言うことです。


今、メンバーのお話も出てきたので、メンバーについてお話を聞いていけたらと思います。
ひめもすオーケストラさんは一時期4名体制ということもありましたが基本的には5名体制ですよね。この『5名』というメンバー数にこだわりはあったりするんですか?
もちろんそうですね。


メンバーが卒業しても比較的早く新メンバーが加入するというのも、『5名』というこだわりからでしょうか?
そうですね。


その『5名』のこだわりの理由って具体的にどのようなものなのでしょうか?
ジンクスとかそういうのも色々見ての結果だったりするんですけど、5人はキリがいいというのと、『センターがいる』っていうので奇数が良いなと思ったんです。
対外的にはゆうこ(椿野ゆうこ)をセンターに出しているんですけど、とはいえ曲ごとにセンターが違ったり出来るのが5名のメリットだと考えています。



オリジナルメンバーの5人を選んだ時、太田さんとしてはどのような部分を見たんですか?

全員に「最終的な目標はありますか?」みたいなことを共通で聞いたんです。
例えば、アイドルとしてでもですし、アイドルを卒業した後でも、人生の最終的な目標を聞いて、それがちゃんとある人が良いなって思ったんです。
自分の目標があって芯がある子だったら、ちゃんと最後までやりきることが出来ると思ったのが、オリジナルメンバーを選ぶ時の決め手でした。
アイドルになることが最終的な目標になっている人ってやっぱり多いなって思っているので、アイドルがゴールだったらなった時点で燃え尽きるじゃないですか。それだと意味が無いと思うので。


そんな中でも、メンバーが脱退や卒業して抜けていきますよね?
そこで新たにメンバーを選ぶ場合は『グループのコンセプトに合った足りないピースを埋めてくれるメンバーを選ぶ』という感じなのですか?
そうですね。
バリバリの経験者が入ると即戦力としては絶対いいじゃないですか。特にせいな(百瀬せいな)は何人か面接をした中で凄く惹かれる部分があってというか、インパクトがあってというか、一番印象に残ってる子を選んだっていうのがあります。
せいなが面接の時に「私の取り柄は体が丈夫なことです!」と言ってきたんですけど、面接の日はずっと胃腸炎で面接が終わってタクシーで帰ったらしいんですけどタクシーから降りた瞬間に倒れて救急車で運ばれたらしいんです(笑)
でも、すごいじゃないですか。やっぱりそういう何か持ってるなって思うので採りましたね。
りつ(碧海りつ)とかもそうなんですけど、やっぱり目が凄く輝いてるって言ったらちょっと気持ち悪いですけど(笑)、そういう印象に残る人を選んでるっていうのがありますね。どれだけすごい経験者が来たとしてもって感じです。



具体的にお聞きしますが、新メンバーの碧海りつさんの場合、太田さんの中でどの辺りがメンバーとして採用しようと思った部分だったのですか?

それこそ感覚的なものなのですが、話してる感じが他の面接をした子と比べて凄く芯が有ってはっきりしていて、凄くしっかりしてる子だって思って。
面接なので自分にプレゼンをしてくるじゃないですか、それも凄く引き込まれれて素敵だなと思いました。
喋っている感じで頭の回転が早いのが伝わってくるというか、しっかり勉強をしている子の喋り方をしているので、そういう点もいいなと思った部分でしたね。
売り出すとなった時にもちゃんとしてない子は売り出せないと思うので。
普通にアルバイトの人を採用する時と同じ目線で見るというか、そういう細かい気遣いとか、社会人としてちゃんとしているかとか、「この子だったら一人仕事が有った時とかでも出せるな」って言うのもありますし、やっぱりそこも見ました。


今、実咲さん(実咲まゆ)がひめもすオーケストラさんのリーダーですが、太田さんとしてリーダーの役割ってどう考えられていますか?

そうですね。
まゆ(実咲まゆ)はアイドルを仕事と思ってしっかりと取り組める子と思っているんです。
そのまゆをリーダーにして、他のメンバーも『アイドルという仕事』という意識を持って欲しいという風になってくれたらという意味もあったりしました。
でも、「リーダーだからこうしないといけないというプレッシャーは別に持たなくてもいい」って最初言ったんですけど、自分がリーダーという自覚をもってやってくれているなと思っています。


当時、実咲さん(実咲まゆ)は新メンバーとしてグループに加入したという状況でしたが、メンバーとして在籍期間の短い新メンバーをリーダーに据えた理由は何だったのですか?
全体を見渡して、まゆ(実咲まゆ)はグループに全部振り切れると思いましたし、前にも言いましたけど、何事にもしっかり取り組めるだろうと思った部分がありました。
例えばビラとか配っても他のメンバーの見本になる部分も多かったので、新メンバーであってもリーダーはまゆって決めました。


ライブを拝見してもお話を聞いても、ひめもすオーケストラのメンバーみなさん個性的だと思うのですが、太田さんから見てメンバーの個性によってハマる・ハマらないというような部分はあったりするのでしょうか?
もちろん、個性によって多少はありますけど、そもそも全員個性が違うので逆にそこで補っている感じですかね。
歌割りとかも作っている時点や、歌詞があがってきた時点で「ここはこの子」だなってパッと決まったりします。
とは言え、パッと浮かぶところは浮かぶんですけど、逆にその子だけになりすぎたらアンバランスになるのでそこからのバランス調整に時間がかかったりします(笑)


今後アイドルになりたいという方たちに向けて持っていた方が良いと思う『モノ』って何かありますか?
ある程度の礼儀っていうか常識ですね。
やっぱりこれから仕事をしていくとなったら遅刻をしてくるとかはないですよ。
これもせいな(百瀬せいな)になっちゃうんですけど、最後まで絶対僕が座るのを待ったりとか、そういう細かい気遣いがちゃんとできる子かはすごく見ます。


グループコンセプトとそれに沿ったメンバーの採用について貴重なお話ありがとうございます。
太田さんの経歴の部分で少し出ていましたが、ノースサウンドさんは大阪ではカラフルスクリームさんやすーぱープーばぁー!!さんの運営もされています。今までこの辺りの関係についてはあまり触れていなかった印象があるのですが?

カラフルスクリーム

すーぱープーばぁー!!
別に特に何かあるとかは全く無いですよ。
もちろん絡められたら絡みたいですし、多分コロナ禍じゃなかったら全然対バンをやっていたと思うんです。シンプルにコロナ禍で絡めないのでそういった面での印象だと思います(笑)


そうなると、カラフルスクリームさんやすーぱープーばぁー!!さんとは『姉妹グループ』って括りになるんですか?
カラフルスクリームとすーぱープーばぁー!!は、正垣(正垣和則 氏)というプロデューサーがやっていて、僕は『お姉さん』みたいに思っています。
カラフルスクリームのライブを見学させてもらった時はすごく刺激もらいました。
見学の前にレコーディングがあってライブに間に合わさなそうって話したら、ゆうこ(椿野ゆうこ)が泣きそうになったということもありました(笑)


太田さんの中では、カラフルスクリームさんやすーぱープーばぁー!!さんを意識している部分ってありますか?
大阪では相当強いグループなので、追いつきたいとは凄く思うんですけど、『意識』って言われると難しいですが、当然一つの目標としては捉えています。


太田さんから見て、カラフルスクリームさんの凄さはどのような部分ですか?
やっぱりステージとか見ててもステージにかけるプロ意識が相当高いですよね。
7人もいるのに一曲一曲に対しての振り一つ一つに対して『ちゃんとアイドルになりきってる』というのは感じますし、全員が同じ意識でみっちりちゃんと練習して、ステージに立ったら綺麗に全員揃ってアイドルが出来てるっていうのはやっぱり凄いなって思います。


現場にお邪魔すると太田さんもチェキを撮られているケースを多く見受けられるので、ファンの方と直接接する機会も多いと思いますが、ひめもすオーケストラさんのファンの方の印象っていかがですか?
他の界隈とかを見ても珍しいなと思うのが、箱推しの方が多いなって言うイメージが凄くあることですね。それはすごくありがたいです。


現場にお邪魔すると、「普通のファンの方とカメコさんとが良い関係を築けているな」ってして必ず思ってしまいます。
確かにそうですね。
ファン同士で気を遣い合ってじゃないですけど、それも箱推しからなのかなって感じます。
ガチ恋で、もうその子だけで良いみたいな人達ばっかりじゃないっていうのはすごいなって思いますね。


箱推しが多いというお話ですが、運営をしていく中で意識してやった部分とかあったのですか?
特に何かをやってというわけではなく結果として箱推しの方が多くなったという感じです。
メンバーのキャラクターもバラバラなので、最初はそれぞれのメンバーにファンが付いたとしても。一つにグループにまとまってくれたらとは思ってはいました。
ファンの方を見ても平和で安全だなって思います(笑)


ひめもすオーケストラさんの楽曲についてお聞きしていきたいと思います。
ひめもすオーケストラさんって他のグループさんと比較するとデビューからの期間を考えると楽曲が超多作だと思うのですが、これだけ多作にしている理由などあるのですか?
やっぱり先程も言いましたけど、それぞれのファンに刺さるっていうところですかね。
それぞれの曲にファンが付いてくれらたと思っている部分はあります。
マーケティングみたいな話にもなるんですけど、まずはグループを知ってくれて好きになってくれないと色々な曲を聴いてくれないと思っているんです。
アイドルファンの方って推しが好きならもう全部好きじゃないですか。一個でも好きなものがあればそこから入ってきてもらってというのはあって楽曲数は多くしています。


多作にしてファンの方に琴線に触れるものがあれば、そこから興味をもってグループに入ってきてくれるということですね。
ま、それと色々な曲を出してみて、「このジャンルの曲が受けが良いな」みたいものがあれば、それに絞ってみたいなことも出来ますし。


楽曲ってどのくらいのペースでリリースされているんですか?
グループ曲が2ヶ月に1曲と、月に1曲ユニット・ソロ曲を作るので2ヶ月に3曲ですね。
ちょっと後悔しています(笑)


これだけ楽曲の源泉というのはどうやって出てくるものなのですか?
結構色々なアイドルさんの曲も聞きますし、音楽はそもそも好きなので色々な曲を聴いて、リファレンスを探して「こういう方向性で」といったところです。
2021年1月くらいに『夢という名のストーリー』を発表して、2022年に2月にはメジャーデビュー曲としてリリース予定の『SMILE CONDUCTOR』を発表しました。
この2曲については『夢』という共通のテーマを持たせていたりするので「この月はこういうテーマで」とか、『Blazing Soul』が凄く人気があるので、その系統の楽曲を作ろうとか考えたりしています。
生誕曲とかはメンバーに「どんなのやりたい?」とか、逆に「こんなのするけど、どう?」というような話し合いをしますね。


楽曲を作る際に、メンバーを意識して作るということもありますか?
そうですね。
そこれそ分かりやすいのが『LOVELY♡花火』曲の二番にヘビーなラップ調の部分があって、そこはふぐ(椎葉ふぐ)がとか、ちょっとオシャレな落ち着いた部分にまゆ(実咲まゆ)を当てたりとか意識はしています。


先程も太田さんは色々な楽曲を聴かれているということですが、今のアイドル楽曲のトレンドとかはどう感じていますか?
ちょっとマニアックで、個人的な印象の話になるんですけど。
アイドルの楽曲って例えばシティポップが流行ったらそういうジャンルの楽曲が増えるってありますね。とは言えトレンドをキャッチしてから作るので、実際の流れからはワンテンポ遅れるという印象を持っています。
例えば2020年頃だったら、それこそフィロソフィーのダンスさんのようなグループが出てきたり、その前はBABYMETALさんのようなヘヴィメタルの時は、そもそもヘヴィメタルバンドのファンがやっていたモッシュとかのノリがアイドルに入ってきて、そこからメタルアイドルがいっぱい増えてみたいな流れです。
でも、今のアイドルシーンって見ると難しいですね。
コロナ禍で時間も出来てサブスクとかで音楽をいっぱい聴くようになって、楽曲をきちんと聴くようになったという印象があります。
前だとバンドのノリだったらステージ見ないで暴れてみたりとかあったりしたんですが、ちゃんとステージを見てちゃんと曲を聴く人が増えてきたなって何となくですが思っています。
これも俗にいう『楽曲派』という人たちが増えてきたと思います。
ちょっと前までだったらボカロ系が流行るのかなとも思ったのですが、それほどでしたし、K-POP系も以前からハロプロさんが手がけているので勝てないですよね。
2021年位だとBPM200以上の暴れる系の楽曲を出すグループさんが増えてきたりとかしましたし、そう考えるとジャンル的には出きった感じもしています。
トレンドとして一周して過渡期になりつつあるかなって印象も持ちつつ、王道系とか聴かせる系の楽曲が良いのかなとも思っています。


その中で先程も少し出たメジャーリリース予定の楽曲『SMILE CONDUCTOR』について少し突っ込んでお話を聞かせて頂ければと思うのですが、メジャーリリースという面で作る際に意識した点などはありましたか?
それはやっぱりありますね。
メジャーリリースが予定されているというのはポジティブなニュースだと思うので、先程も話しましたけど、『夢という名のストーリー』と同じく『夢』っていうのをテーマにして制作しました。
『夢という名のストーリー』はどちらかというと「自分に向けての応援ソング」として作ったんですけど、『SMILE CONDUCTOR』を作る時、メンバーから色々話を聞く中でメンバーがぶつかっている部分とかを曲に落とし込んで、メンバーが自分自身に問いかけるじゃないですけど、それを見た人が共感して自分の背中を押される風になってくれたらいいなって作りました。
それと、歌詞に「♪夢色タクトで連れてくよ」ってあるんですけど、これからひめもすオーケストラはメジャーデビューしてどんどん夢に向かって進んでいく中で、ファンの皆さんも幸せなハッピーな世界に連れて行くよみたいな曲にできればなとも思っています。
音楽的な部分でいうと、ひめもすオーケストラの曲は根源に「初見で聴いてもノれる」っていうのを意識したり、コールやミックスを入れたり出来るようにアイドル楽曲のテンプレートみたいなものはなるべく入れるようにはしています。
『Beauty Crazy World』という曲があるのですが、その曲は思いっきりエモいに振り切ったんですけど、今回の『SMILE CONDUCTOR』に関しては明るいという方向に振り切って、「ずっとハッピーだけどエモい」って風に出来ればなって感じに作りました。


これは本当に個人の感覚なんですが、『SMILE CONDUCTOR』は他のひめもすオーケストラさんの曲と比べて若干違う印象を持ちました。
もしかすると若干曲の作りが変わったからかも知れません。
ひめもすオーケストラの場合、基本的に曲は代表と共作で作っています。
例えば『夢という名のストーリー』だったら、基本全体的に僕が作って、そこを代表がいじるって流れだったんです。
これはメジャー楽曲ではよくある手法なのですが、「AメロBメロは僕が作ってサビは代表が作って」とか、その逆だったりとかはよくやってるんです。
『SMILE CONDUCTOR』に関してはそれで、Aメロ・Bメロは僕が作って、代表がサビを作ったのでそういう風に感じられたのかも知れないです。


『SMILE CONDUCTOR』でメジャーリリースが予定されているとのことですが、この先ひめもすオーケストラさんとしては、グループとしてどのようなステップを積ませていきたいと考えていますか?
グループとしては今挑戦をしているTIFだったり、大きなフェスとかに出たいとかというのも勿論あるんですけど、バラバラっていうコンセプトでメンバーそれぞれが新しいことをしていけたらとは凄く思っています。
それこそ今一番目立ってるゆうこ(椿野ゆうこ)だったらグラビアだったり、他にもまだ言えないですけど色々挑戦したりしていることもあります。
やっぱり、メンバーそれぞれに尖った強みっていうのはあるので、そこを伸ばせるように、一人一人がもっと前に出ることができるようになればと思っています。


今挙がった椿野さんのグラビアは、前もって仕込んでいたのですか?
いえ。
元々、彼女が真っ白なキャンバスの小野寺(小野寺梓)さんが好きなので、「私もやってみたいな」って言うのをちらっと言っていた時にちょうどお話を頂いたので、「どう?」って聞いたら「やりたいです」ってみたいな感じで、本当にたまたまでした。
最初はゆうこ(椿野ゆうこ)本人もやっぱり緊張していて、「本当初めて水着を着た」っ言ってたぐらいでした(笑)


2022年も『TIF全国選抜LIVE』にひめもすオーケストラさんは参加されていますが、太田さんにとって『TIF』はどのような位置付けですか?
メンバーからしたら目標となっていると思うんですけど、やっぱり通過点と思わないといけないなって。目標と通過点だと意識はだいぶ違うと思うので。
目標にしてしまったらそこで終わるので、それは良くないなと。
グループとしては普通にオファーを頂いて出れるくらいのレベルにならないといけないですし、メンバーの中には「Zeppで単独ライブしたい」という目標もあるので、TIFに出るというのはそこのための通過点なのかなって思いますね。
去年はライブ審査で1位だったので、改めて楽曲やパフォーマンスは評価されいるんだって再確認出来たので、今年はもっと頑張っていきたいです。


最後に、今後ひめもすオーケストラさんでもっとアピールをしていきたい部分というのはどの辺りですか?
やっぱり母体が音楽制作会社というところがあるので音楽っていう部分はもっと出していきたいなとは思いますね。

インタビューを読んでもらい、ひめもすオーケストラのリーダーの実咲まゆさんから太田プロデューサーについてのメッセージをもらった。

太田さんのお話を読んで、初めて知ったことが多くてびっくりしています(笑)
太田さんは私たちメンバーにとってプロデューサーさんでもありマネージャーさんでもあり、また先生でもあるんです。
週ごとに太田さんからリズムの課題が出されて、〝出来てたところ・出来てなかったところ・次からはこうした方がいいところを毎週教えて頂き次の課題に活かす〟という事を続けていて、その成果が少しづつですが出ていると私はグループ全体を通して感じています。
でも、リズムが揃ってくるとまた新たな反省点も出てくるのでそれを1個1個着実にクリアしていきたいと思っています。
そんな凄い太田さんですが、お話する時はとても気さくで。もちろん悩み相談だったり今後こういう事をしていきたいなどの内容もするのですが、メンバーとアイドル活動以外のお話もしていて、私は「このYouTube見てる」とか「このラジオを聴いている」とか、そういう普段のコミュニケーションもとって頂けるのでちょっとでも悩みがある時はすぐに相談しやすいなと感じています。
インタビューの中でもありましたがひめオケはグループ歴が短いのに楽曲が多くて、しかも振り幅も広く、そこが1番の魅力だと思います。
太田さんのお陰でもありノースサウンドの皆さんや作詞家さん、振付師さんのお力があってのことなので、とても有難い環境で活動できていることに感謝です。
対バンライブでは曲の長さなどの関係で少し偏ったセトリになりがちなの、『レア曲』という存在が生まれたり、主催では高確率で聴ける曲があったりします。(私自身『Tuning☆Love』が好きなんですが対バンライブだと干されがちで、、)
誰かに刺さる曲が必ずあると思うのでご新規さんこそ主催ライブにきてほしいです!そしてひめオケにハマってください!!(圧)
新メンバーのりっちゃん(碧海りつ)が入ってグループのパフォーマンス力がぐんと上がったと思っているのでこれからもひめオケチーム一丸となって活動していけたらなと思います。
ひめもすオーケストラ
実咲まゆ
【修正について】
初出の際、すーぱープーばぁー!!のアーティスト写真が最新のものではなかったため、アーティスト写真を差し替えさせて頂きました。(IDOL REPORT.com編集部)
ひめもすオーケストラ 公式HP:http://himeoke.ntrecords.com/
ひめもすオーケストラ公式 Twitterアカウント:@info_HimeOke
太田脩 Twitterアカウント:@ota_himeoke
碧海りつ Twitterアカウント:@ritsu_hime
椿野ゆうこ Twitterアカウント:@tsubakino_hime
椎葉ふぐ Twitterアカウント:@siihafugu_hime
実咲まゆ Twitterアカウント:@misakima
百瀬せいな Twitterアカウント:@seina_hime
この記事へのコメントはありません。