東京セラフィム 恋萌よわい卒業インタビュー「自分自身、なんかもう偽ってるのが苦し過ぎて」

去年（2022年）の夏に色々あった時も、1回辞めようって思ってたんですよ。でも、それこそめいめいちゃん（牧乃めい）を1人にはできないし、あの時自分も東京セラフィムに加入して、まだ半年いかないぐらいなので、全然何もやれていなかったので、あんな形でずっと入りたかった東京セラフィムでの活動を終わらせたくないって気持ちもあったし。
それこそ次の世代にバトンを渡すまではとりあえずグループを守ろうって思って今までやってきたんです。
（2023年）5月にワンマンライブがあったじゃないですか。それを終えて、もちろん個人的には納得のいく結果ではなかったんですけど、後輩たちの姿とかグループの景色を見て、自分の役目は終えたかなと思って。卒業をより考えるようになって運営さんにすぐ相談した形です。

そうですね。ワンマン終えて卒業をより強く意識するようになりました。

自分があと2週間（編集部注：インタビュー時）で卒業しちゃうという実感もまだ正直湧いて無くて。そんなに変わったってことは感じてはいないです。

緊張しましたね。

そうです。文章とかもめっちゃ長文になったんですけど、あらかじめ考えて発表しました。

予め何か発表があるというのは告知されてはいたのですが、ファンの方はサポートメンバーのてんちゃん（狐珀てん：当時）の昇格とか、タイミング的に活動休止しているめいめいちゃんの卒業とは思っていたみたいですけど「よわいが卒業するとは思ってなかった」とはみんな言ってました。

それこそ前のインタビューでも言ったと思うんですけど、ずっと出たかったイベントとかにも出れたりもしたし、初めてのワンマンもできたり、自分の作りたかった曲も作れたり、やりたかったことは全部やれたなって思いました、自分の中でそのこと自体が楽しかったです。

なんだろう。でも、グループ自体が本当に好きだったからっていうのが1番で大きいと思うんです。それこそ入る前から知ってたし、入りたいなって思ってたし。
実は1回、入ろうと思った時期があったんです。でも、前の事務所の契約が残っててそれができなくて…。 それぐらい好きだったグループなので、なんかもうセラフィムに入れたこと自体が続けられた点かな。

ありますね。
「これやっとけばよかった」みたいなものは無いし、やりたいことは全部 とりあえず成し遂げたなって思ってます。

なんか、まだ明確には考えてなくて。でも、またアイドルはやりたいなとは思ってるんですけど、一旦働きたいなって。

自分の最終目標が戸籍を含めて全部女の子になりたいというのが目標なので、そのために一旦働いてお金を貯めたいというのがあって。
若いうちに全部終わらせて、女の子としてアイドルをやりたいというのはあります。

直接は言われたことはなかったですのですけど、私に直接言いにくいみたいで他のメンバーとか運営さんには聞いてきたみたいで、その時は「女の子です」と答えてくれていたそうです。

子どもの頃から女の子と遊ぶのは好きだったし、女の子が好むようなものを好んでたし。『女の子＝友達』みたいな風にしか見えなくて。小さい頃からずっとでした。
ランドセルも水色を選んだんですよ。家族からはめっちゃ反対されたけど「やだやだ」って（笑）
女の子が欲しがるものを欲しがったりもしていたから、家族もその頃から何となく感じていた部分もあるとは思います。

男の子ですね、初恋なんですかね？（笑）
小学校1、2年生くらいで、「なんかカッコイイな」みたいな感じで見てて、足速いからとか、ちょっと背が高いからみたいな。
でも中学校の時もそんな感じでした。

もちろん今でも。逆にホントめっちゃ好きです。

女の子の服とか着てみたり、メイクしてみたりは2年くらい前からですね。

自分自身、なんかもう偽ってるのが苦し過ぎてっていうのもあって。自分自身が着たい服も着れなかったりめっちゃして、それがすごい辛かったからそれが1番大きいかもしれないですね。
それこそ、自分と同じようなインフルエンサーの人たちのインスタとかが回ってきて、そういう人を見て、「あ、いいな」って思ったのもきっかけです。

いや、意外と結構すんなりいけました。
高校の時の友だちとかは、別に「え！」って驚くことはなくて、むしろ「良いじゃん！」みたいになってましたね。

それこそ女の子の見た目になってからより強く『全部変えたい』って思うようになりました。でも自分自身の力でできるのってホルモン注射くらいだったんです。でも注射するにも未成年だったので親の承諾がないとダメだったんですけど、その時自分の口から言って親も説得しました。

理解してくれてますね、「自分のしたいようにしなさい」って言ってくれてむしろ応援してくれている感じですね。普通にライブとか全然見てくれますし。

大変でした。
男の子の制服は着たくなかったですし。
この前通っていた学校のサイト見をたら、制服をスカートorズボンって選べるようになっていたんですけど、学生時代はそれがなくて。嫌だったけど着るしかないって思って。その当時は自分が女だって誰にも言えなかったですし、結構休みがちでした。
でも別に高校生の頃はそれが嫌で、違和感はあったし、女の子のことを『好き』という目では見てなかったけど、別に女の子になろうみたいな考えはなかったですね。

そうですね。女の子として見られたいって思いが強くなってそっちの方が勝ちましたね。服とかも変えて、今まで着ていたものを全部捨てました。

しますね。

周りからも「女の子にしか見えない」みたいに言われたときはすごく嬉しかったし、注射をして、女の子に体質的になったときもめっちゃ嬉しかった！
無理をして生きているわけじゃなく、見た目としてはなりたかった自分には今なれているし、むしろそれを好きでやっているし、自分らしいなって思いますね。

今の日常生活としては特に不便になることは、ほとんど無くて。病院で保険証出したときに「本人さんはどちらですか？」って言われたときに説明するのが面倒だったりするくらいなんですけど（笑）

でも、最初から女の子として生まれてきたら人生もっと楽しかったのかなとか、もっと可愛くなれたのかなとか、体格とかももっと華奢だったのかなとか。女の子になりたいだけなのに、注射を含めてこんなにお金をかけなきゃいけないんだろうとか。

普通に女の子として生まれたら別にお金をかけなくてもいいじゃないですか。そういうふうにめっちゃネガティブに考えちゃうときもありますね。

そうですね。
自分は女の子だと思われたいし、言い方は難しいですけど、そういう風に扱われたいっていうのかな…、だから女の子としてアイドルをしたいなって思っていました。

最初は結構軽い気持ちで。

高校が芸能コースだったので、周りが芸能人だったりアイドルとかやっている人が多くて楽しそうだなって（笑）
なので、本当に軽い気持ちで。別にガチでやりたいみたいな感じは無かったんです。

オーディション受けるときは申し込む際に説明をした上で申し込みをしたので、前世もセラフィムもそれを分かって面接してもらいました。

そうですね。特に自分からも話とかもしてないですし、メンバーからも聞かれたりもしてなくて、全然普通に接してくれました。

全く。

普通に入っちゃってます。

最初オーディションに送るときは不安はめっちゃありました。だけど、結果として女の子のアイドルとして受け入れてくれました。

全然できると思いますし、悩むんだったら動いた方がいいなって思いますね。

2023年9月29日の卒業公演のチケットが販売されています。
卒業公演はカバー曲はやらずに今までの東京セラフィムの曲を全部やりますし、セトリも私が決めますので、是非来て欲しいと思っています。
あと、2023年5月31日の1stワンマンライブのDVDも出てますのでお願いします。