Peel the Apple インタビュー 「みんなを惹きつけられるような何かに挑戦して、「ぴるあぽいいじゃん」って思ってもらえるようにしていきたい」

私たちもファンの皆さんもずっと「冬曲が欲しいね」っていう話をしていて、今回リリースされた『ぎゅっと、冬恋。』は待望の2曲目となる冬曲です。「切なくてもどかしいけど、そんな時期が一番楽しいよね」っていう冬の恋愛が詰まった王道な冬曲になってます。

メンバーの間で「こういう曲にしたい」っていうのを出し合って作っていただいた曲だったので、「私たちが言ったことがいっぱい詰まっててすごい！」って感動したし、冬ならではのメロディーがすごく好きなんですけど、それもいっぱい詰まっていて、「なんかめっちゃ最高！」って感じでした。

「これは両思いなの？どっちなの？？」みたいな誰もが一度は学生の時に感じた片思いの楽しい時期というのを歌詞にしたくてストーリー性がある内容になっています。

例えば「彼はロングヘアが好きだけど、私はショートヘアなのでタイプじゃないけど、彼のために髪を伸ばしていることに気が付いて」というような具体的なエピソードも入れたいねって話をしていたものも入っていたので「おー！待ってました！！」 ってなりました。

「凍えないように ちゃんとあたためていてね」ってところがリアリティがあって、あまり歌詞として無さそうなので気に入っています。あと、Dメロの「慣れないメイクも長い髪も君の為なんだから」というところも好きです。

全部良いんですけど、「君のタイプと少し違うこと ホントは少し気になってたんだ」とか「短い髪を伸ばし始めた その理由（ワケ）はちゃんとわかっていてほしいの」とか特に良いなって思ってます。

「もう毎日聴いてるよ！」とか「冬曲待ってました！」っていう感じでファンの方もすごい喜んでくれていますね。

最初に新曲が出るってことで、タイトルが出たんです。出たタイトルが『ぎゅっと、冬恋。』だったのでその瞬間にファンの方が「冬曲来たぞ！」ってみんなすごく沸いて。その後曲を聴いたら「もう最高！」って言ってくれて、私も「だよね！だよね！」って言ってます。

Peel the Appleって結構夏曲が多くて、冬にもかかわらずライブで全然夏曲とかやったりするんです。でも冬だからずっと冬曲が欲しいという話をしていたし、ファンの方は王道ソングがすごく好きって言ってくださるので、王道な冬曲を出せたのがすごく嬉しいです。

ぴるあぽ（Peel the Appleの略称）のファンの方は沸き曲よりも王道が好きな人が多いと思うので、刺さるんじゃないかなって思っています。

夏曲のMVは夏に撮影するのでめっちゃ汗をかくんですけど、冬曲は汗かかない分盛れた感じがしました。（笑）

冬曲のMVもずっと念願で、モコモコのお洋服とか着て撮れたからすごく嬉しかったですね。
撮影も寒くなってからだったので、外のイルミネーションとモコモコのお洋服を着て「THE冬」が詰まっています。

メンバー一人ずつ撮るシーンがあるんですけど、私のやつには「告白されたときの表情」って書いてあって…。演技とか全然できないんですけど、お家の鏡の前でどんな表情だろうってずーっとやっていたんですけど、結局わからなくて。（笑）でも頑張りました！

MVは大体2パターンだったりするんですけど、今回のMVは制服で学校のシーンと、アイドルの衣装のシーンと、デートっぽいシーンの3パターンという盛りだくさんなので、きっとファンのみんなもすごい喜んでくれるんだろうなって思っていたのでワクワクでした。

1日で撮りました。
結構バタバタなうえに、一人だけで撮影というタイミングもあったりしたので集合写真とか1回も撮れてないのは後悔しています。

私は結構モコモコのアウターを着たんですけど、フィッティングをしたときにメンバーと「髪型どうしよう？」って話をしていたんです。アー写やMVとかでは髪をおろすことが多いので、だったら普段あまりしないようなお団子アップヘアにしたんです。
そもそもモコモコを着てる女の子がまず可愛いうえに、私の中でお団子アップヘア自体が珍しいので、ファンの方もすごい喜んでくれたのでやってよかったなって思いました。

「お揃いのベージュニットで」という部分を歌っているんですけど、MVでもベージュのニットを着たんです。歌詞に出てきたものを着られたのが嬉しくて。本当に歌詞の中へ入りこんだ気分になれました。
あと、私がMVで私服を着るときは大体ミニスカートなんですけど、今回はロングスカートをはいて、制服の時とは違って大人だよみたいなのを表現したら、ファンのみんなからも「なんかいつもと印象違ってかわいいね」っていっぱい褒めてくれたのが嬉しかったです。

私服は衣装さんが用意してくれます。いつも同じ衣装さんなんですけど、メンバーのことをわかってくれているので、その子に似合うものを用意してくれています。

一番新鮮な感じになってると思います。
色味も白っぽいベージュと赤がメインなんですけど、そのベージュもベロアの素材とか使われていたりして、結構冬っぽいんです。みんなデザインとか細かいとこも違っててめっちゃ可愛いので、ぜひ近くで見てほしいです。

最初「新衣装は白かベージュと赤の2色で作ります」みたいな感じで言われてたので、どんな感じになるんだろうってすごくドキドキしていたんです。今までも白と赤の衣装ってめっちゃあったんですけど、今度の新衣装は全然違う雰囲気の衣装に仕上がって。ゴージャスな感じだし、冬っぽさもあるし、可愛いし。衣装さんって天才だなって思います！

私は初めて長袖のデザインにしてもらったんですけど、結構袖の形には拘りました。
肩の部分はフワッとしていて、肘にかけてキュッと絞って、手首に行くにしたがってまたフワッていう形にしたくて、一番綺麗に見えるバランスを衣装さんと一緒に探って。結果としてバランスも良くてデザインもすごい可愛い感じに編み上げみたいな感じにしてもらいました。動くとより良さが伝わるお気に入りの袖です！

スカートにひらひらがいっぱい付いていてるんですけど、それが踊った時にすごく広がるのがお気に入りです。
今までは同じ長さの布なのが多かったんですけど、新衣装は長さにアクセントがついているのでちょっと回るだけで、ひらひらひらってなるので踊っててすごい楽しかったです。

衣装はライブでも着るものなので、結構こだわりを言わせていただけるんですよ。 私も含めて結構要望を言うメンバーは言うんですけど、衣装さんにお任せするメンバーもいて分かれますね。

私も今までは結構要望を言ってきた側なんですけど、今回は衣装さんに「王道カワイイのでお任せします」って言ったら、これが出てきました。

衣装さんは天才なので、おまかせしてもカワイイの衣装を作っていただけるんです！

みんなで髪型をあまり被らないように話し合ってから、髪飾りとかも決めています。
私は面長なので横幅が欲しくて。ポニーテールだけだとちょっと寂しいのでちょっと横幅が出るようなリボンをつけると盛れるので、そういうこだわりはあるかもしれないです。

私はボブなので髪飾りは大体バレッタなんですよ。今回は「揺れたいです」ってお願いをしたら、バレッタに揺れるようなものを付けてくださいました！

確かに揺れてた！

全然関係ないです、たまたまです。（笑）
でもボブだと切ったと思ったらすぐに伸びちゃうんです。こだわりの長さはあるんですけどそれを美容師さんに伝えるのが難しくて、だから伸ばしてます…。（笑）

卒業発表が8月だったのでその時は卒業するという実感もなかったんですけど、12月に入って、あともう1ヶ月切ったよって時にファンのみんながなんか寂しそうな顔してたのを見て、そこでちょっと、「あ、この生活が終わるんだ」みたいな、なんかちょっとずつ、ファンのみんなの顔を見て、実感が湧いてくるって感じです。
あとは、ラスト定期公演とかラスト〇〇みたいなものが増えるんですよ。今までこんなことがあったなと考えると「あぁ、卒業か」って思ってしまいます。

そうですね。ちょくちょく懐かしい方が来てくださったりとかもうするんですけど、今、私のことをすごく好きでいてくれてる人が、毎現場のようにめっちゃ来てくれています。
この前は福岡とかに遠征をしたんですけど、めっちゃ来てくださって。一緒に遠征してくれた方も多いですし、逆に九州とかからも東京のライブに毎週のように遠征してくれてる方とかも増えて、ファンのみなさんの愛を実感しますし、みんなこんな私のこと好きでいてくれるんだって思うの機会が今まで以上に増えました。

うーん…。意外とやり残したことは無いかもしれないです。

初期の頃からずっと一緒に頑張ってきたメンバーですし、約5年間ずっとほぼほぼ毎日一緒にいたから、いなくなるという実感が湧かなすぎて…。
今も全然湧いてはいないんですけど、この前メンバーで24時間配信をしてZeppでのワンマンについてとか、卒業についてどう思うかということを考えることが増えて、12月に入ってから「え、今月末？」って思うようになりました。

公式に卒業発表をする前に、メンバーとスタッフさんが集まって、「大事なお話があります」っていう会があって、そこで世那（広島世那）とりおの卒業を聞きました。

「もしかすると」というのも無かったですね。
でも卒業するって聞いて「ずっと考えていたのかな？」って思いました。
もちろん卒業するは寂しいけど、りおにしかできないことがいっぱいあるから。りおが決めたことなら私はメンバーとして、りおのことをこれからも応援したいなって思いました。

残したいもの…。残せるんですか？

でも、あざといキャラがいなくなっちゃう。

確かに！今、あざといキャラをやらせていただいているので。（笑）
「にゃんにゃんあざとアタック」という必殺技もあるんですけど、それは誰かにちょっとやってもらいたいなぁ。

いやぁ、ちょっとにゃんにゃんあざとアタックは習得できないです…。（笑）

残したいというより、私のセンター曲に『なんてこった！』と『はぴらきえくすちぇんじ』があるんですけど、結構セリフのパートが多いんです。それを誰がやるのか楽しみで、また新たな曲になりそうだなって思います。

ちょっと言ってみたさもありますけど、私はりおみたいに可愛く言えないので…。

そうなんです。でもバイトをしてみようかなって思ってます。（笑）
高校生の頃からオーディションを受けていてバイトの経験さえないんです。このままだと社会経験とか何もないまま大人になってしまって、それだと社会で浮いちゃうなってすごい思っているので、 一旦バイトをして社会を学ぼうかなっていうのを最近思ってます。
1人でずっと作業をしているのだったら多分大変なことになっちゃうから、飲食とか接客系の方が向いているのかなって思っています。でも覚えることが多すぎたら多分向いてないかもしれないので、優しそうな個人経営のお店を探そうかなって。（笑）

ぴるあぽは6周年を迎えるんですよ。そうなると結構ベテランじゃないですか。これまでもぴるあぽらしさというのもあるのでそれを忘れずこれからも貫きたいし、でも「ぴるあぽは6年目もすごい頑張ってる」とか「まだまだいいじゃん」って思われたいので、新しいことというわけではないけど、みんなを惹きつけられるような何かに挑戦して、「ぴるあぽいいじゃん」って思ってもらえるようにしていきたいです。

早かったですね。
まさか6年間同じグループでアイドルをやっているとはぴるあぽを始めたときは思いもしてなかったです。
私が一番尊敬しているのが26時のマスカレイドさんなんですけど、ニジマス（26時のマスカレイド）さんって6年で解散してたんです。ニジマスさんはずっと頑張っていらっしゃって、それと同じ時間なんだって思うと、6年ってすごくあっという間だったと思います。

成長はしたと思います。（笑）
本当にぴるあぽを始めたときは歌い方だったり、そもそもアイドルのやり方も知らなかったので、たくさんのことを吸収したと思います。
特にこの6年間はコロナ禍があったりして、初期にやっていたことと今ではやり方が全然違いますし、アイドルを知るきっかけがみんな変わったのかなって。ただ曲が良くても、顔が可愛くても、ライブをいっぱいやってても知ってもらえるわけじゃないんだなって。

結構もう色々とやることとかも決まってるし、今めちゃめちゃレッスン中で仕上げてる段階です。
今年は1年で6曲というハイペースで曲も増えたので、今までにないような流れの見逃せない、予想できないセットリストになっていると思うので、ぴるあぽの新しい一面を見せることができるワンマンになると思います。

新しくリリースした『ぎゅっと、冬恋。』は待望の冬曲ということで、この冬たくさん聴いて冬を感じてもらいたいですし、この先もたくさん愛される楽曲になってほしいなと思います。
そして年末スペシャルライブもKT Zepp Yokohamaで素敵な時間をお届けできるように頑張るので、ぜひ足を運んでくれたら嬉しいです。お待ちしております！

やっぱり最後の楽曲『ぎゅっと、冬恋。』もずっと愛してほしいし、12月30日は卒業ライブなんですけど、現体制ラストだし、ライブハウスで開催するワンマンでは過去最大キャパだし、すごい全力を出し切る気持ちで頑張ろうと思ってるので、まだ迷ってる方は絶対来てほしいし、来てくれる方は一緒に精一杯楽しみたいです。
私は卒業しちゃうんですけど、最初からずっとぴるあぽにいたのでぴるあぽを応援する側になるというのは、どんな感じか全然わからないんですけど、これからもずっとぴるあぽのことが大好きなので、来年からはファンとして応援したいなと思います。