MaMaプロダクション Vライバー三日月アイラ・尨犬すみか・此花咲良インタビュー「普通にアイドルやってても出来ないことが出来たなって」

MaMaプロダクション Vライバー三日月アイラ・尨犬すみか・此花咲良インタビュー「普通にアイドルやってても出来ないことが出来たなって」

『IRIAM』というアプリをご存知だろうか?簡単に説明すると、VTuberとは違って大掛かりな準備が必要なく、スマートフォンアプリと1枚絵のキャラクターを用意するだけでそのキャラクターが動いて配信ができるサービスだ。
そんなIRIAMにもYouTubeなど同様に配信者(Vライバー)を抱える事務所がある。
その中で注目されているのがMaMaプロダクションだ。社長を務めるちえみママはIRIAMで人気Vライバーとして活動した後、自身で『Vライバーのアイドル事務所』としてMaMaプロダクションを設立。MaMaプロダクションの大きな特徴的なのがクオリティの高いオリジナル曲を用意してること。PVの作成やサブスクでの配信も行っており一般的なアイドル運営よりもアイドル活動を行っている。
また、もう一つの特徴がそのオリジナル楽曲は個人使用であれば許諾なしに自由に使える点にある。これによりVライバーのみならず、一般の配信者も様々な動画でMaMaプロダクションのオリジナル曲を使用して様々な動画を作成しているのだ。
そんな特徴的なMaMaプロダクションから、三日月アイラ・尨犬すみか・此花咲良のインタビューをお届けする。Vライバーがどのような活動をしているのか、Vライバーのアイドル活動についてなど、『アイドル』という軸で話を聞いた。(聞き手:IDOL REPORT .com編集部)

Vライバーの皆さんにインタビューするというのは実は初めての経験だったりするので、色々とお話を聞かせてもらえればと思っていますので、よろしくお願いします。
そもそも、何故Vライバーを始めようと思われたのですか?
じゃぁ、後輩から(笑)

じゃぁ、後輩から!(笑)
私は配信すること自体が初めてだったんです。
その前は地下アイドルのオタクをしてたんですけど、ちょうど推しが引退しちゃったんです。 その時たまたまオーディションの案内が流れてきて、『Vライバーのアイドル事務所ってあるんだ』 みたいな感じで、一旦オーディションを受けてみようかな感じで受けたんです。
オーディションの時は推しメンについて語りまくってたら合格をいただいて、で、そのまんま。
なんか、本当になんとなくオーディションを受けて、そのまま活動させていただいてる感じですね、私は。


配信自体が初めてだったとのことですが怖さとかありませんでしたか?
元々人と話すのが好きだったんで、始める前もあんまり怖いなっていうのはなかったんです。
始めてから私に付いてきてくれた方たちがスゴイいい方たちなので、半年くらいやってますけど、まだ1回も『怖い』みたいな思いはしたことないですね。


三日月さんはどうでした?
ライバーを始めたのはもう2年前ぐらいになるんですけど、最初リスナーだったんですよ。それで配信見てたらなんか楽しそうだなと思って。本当にノリと勢いで始めたみたいな。
そこから応援してくださる方が何人かいらっしゃって、その方たちがすごい夢を私に見させてくれて。
最初は本当にガチでやろうとも思ってなくて、でも応援してくださる方が私の夢を作ってくれて、それで本気で活動するようになったっていう感じですね。


ちゃんと始めようと思うまでは、細々と?
ほんと趣味の範囲ですね。趣味とは言っても毎日はやってたんですけど、『ダラダラなんか話したいから話す』みたいな感じで、『イベントで入賞したい』とか、そういうのも無かったんです。でもどんどん応援してくださる方も増えて、『イベントやってみようよ』ってリスナーさんに後押ししてもらって、今こう、MaMaプロでやらせていただいてます。


尨犬さんはVライバー始める前は何をされていたのですか?
元々はリアルでアニソンのカバーバンドで5年くらい歌ってたんですよ。で、本業が忙しくなってしまったのでバンドを辞めて本業を普通にやってたんですけど、それこそ広告が流れてきて、歌えるんだっていうところに一番食いついて。
元々バンドやってたし、じゃあ次はVライバーとしてやってみても面白いかなと思って応募したっていう感じです。
なので最初はIRIAMも配信も知らなくて、ただ『歌える』って書いていたので、『そうなんだ』と思って、顔を出さずに歌うのも面白いかなと思ったのが最初のきっかけです。


事務所に所属してVライバーの活動をするとなると、色々と制約なども厳しかったりする部分もあるのじゃないかと想像してしまいますけど、それでもやろうと思った理由などありますか?
じゃ、次は先輩からいきます!(笑)
私元々ライバー時代のちえみママ(編集部注:MaMaプロダクション社長)のことを知っていて、ライバーとして私に持ってないものを本当に持ってる方で、本当に『この方の元で学びたい』っていう気持ちが1番強くて。 で、厳しい環境に置かれて、ケツ叩かれて調教されたいなみたいな(笑)
なので私は事務所に入るとしたらMaMaプロ以外は考えてなくて。初めて入りたいというか、付いて行きたいなって思ったのが、ちえみママのMaMaプロだったんで入りました。


当然MaMaプロダクションさん以外にも、ライバーさんの事務所は沢山ありますよね?
いっぱいあります。元々ライバーやっていたのもあって、それこそXのDMにスカウトとかもめっちゃ来たんですけども、一切読んだこともなくて。そうしたら、ママがライバーを卒業して自分の夢に向かってプロダクションをやるって知ったので入りたいなって思って。なんかママのファンみたいな感じですよね。

私水産系の高校だったんですよ。マグロ漁船乗ってイカを釣ってたりとかしていたんです。その高校時代に魚醤を作っていたんです。
その作った魚醤を先生が「外で売りたい」とかって言って、先生がセッティングして東京とかで売る機会があって、田舎から東京出てきて自分たちで作った魚醤とか売ってたりしてたんですけど、その流れで『物を売りたいな』って思って、物売る勉強しに東京の専門学校に入ったんです。
でも結局、就職は物を売る仕事じゃなくて事務の仕事に就いて働き出したんですけど、高校でいろんな面白いことしてたから事務の仕事に就いたら『うわぁ、人生つまんな』って思うようになって、このまま50、60歳になるまでこの仕事なんだって思ったら『何か嫌だな』みたいな感じになってた時に、MaMaプロのオーディションに応募したんです。
面接の時に、配信時間について「月50時間以上で、目指せるんだったら80時間以上目指してほしい」って言われて、『よくわかんないけどできそうかな』と思って(笑)。


均すと1日2時間だから、軽い気持ちで『なんとかなるか』的な感じですか?
そうです、そうです。何かよくわからないけど、何とかなると思って。
でも事務所に入ってから別に厳しいとか思ったことなくて、初めての月も150時間とか配信してて、毎月100時間くらい配信してるので、『辛い』みたいなのは本当に無くて。
ちえみママがスゴイ人だったってことは本当に知らなくて、ライバーしてたら段々『すごい人だ』みたいな感じになってきて、今は『ちえみママに付いていくぞ』みたいな気持ちで、ずっとライバーしてますね。

最初の面接受けた時はまだIRIAMも知らなくて、多分異色だったと思うんです。
ママから「IRIAMなんですけど」って言われて、よくわかんないけど、多分YouTubeみたいなもんやろうと思って、『わかりました、大丈夫です!』って言って(笑)
で、やっぱり時間のことも言われて、「ひと月50時間ぐらいは配信して欲しい。でも1日2時間ぐらいなんで」って言われて、『確かに』と思って「いけます!」って言った感じだったんです。
そもそも他の事務所も知らなかったので条件が厳しいっていう発想自体なくて、大体配信でライバーさんを見てると2〜3時間はやってるから、『そんなものかな?』みたいなところが最初スタートでしたね。
ママのことは私も知らなくて、MaMaプロのことも知らなくて、『歌』っていうところだけで受けさせていただいたんですけど、実際やってみるとできてるし、その中でママのことだんだん知っていって、『ママ、実はこういうことやってたんだよ』とか色々話を聞いていって、後から知っていった感じですね。ママが配信やっていた時の『誘針メロン(ゆうばりめろん)』って名前がセンスの塊と思って、もう私めちゃくちゃ好きです!


みなさんのファンの特徴とかありますか?
う〜ん、ドMが多いですね。


それ、書いても大丈夫ですか?(笑)
あ、全然!(笑)


三日月さんのファンの方は?
私のリスナーさんは厳しいですね。
例えば、「私、みんなの彼女だから」とか言うと「いや、結構です…」みたいな感じで(笑)
ガチ恋とかって言うよりは私があしらわれている感じです。友達感覚というか、リスナーさんみんなで楽しんでるのもあるし、私もそれで楽しいので。


配信での距離感が分かっている感じの方が多いのでしょうか?
そうかもしれないですね。厄介みたいな人はうちの枠には取り付けないです。


此花さんのファンの方はどんな方が多いですか?
1人1人の癖がスゴ過ぎて…。
喧嘩するのかと思ったら『毒で毒を制す』みたいな感じで。私も変だからみんなも変で、だけど仲良しみたいな。(笑)
私が離席してるとコメント欄がでみんなが勝手に喋ってどんどん流れてくんです。で、戻ってきて私がコメントを見を『こういう話をしていたんだ』って確認する感じで。新しい人が来ると、いる人と新しい人と勝手に仲良くなって勝手に話が進んでいくんですよ。


本当に三者三様のファンの方が付いているんですね。
でも、配信をやっていて、しんどいなって思うこととかありませんでしたか?
終わったら楽しいんですよ。
私は『バナイベ(編集部注:トップバナーチャレンジ)』が一番辛くて毎日泣いてました。
バナイベに1位から3位に入るとルーキーというページのトップに出ているバナーに掲載されるというものなんです。

デビューして1ヶ月の人しか出れないんです。

ライバーの登竜門みたいな感じですね。


なるほど。
MaMaプロ所属のライバーはそのバナイベに絶対に出ないといけなくて。
それとあわせて、同じ日にデビューしたメンバー5人全員で200万ポイントを超えると、MaMaプロとしてグループに新曲を作っていただける権利を得られるという感じだったんですけど、私はそのイベントの時が1番きつくて。毎日泣いてて、普通に配信中も泣いてました。


どこがキツかったんですか?
私が出た週は周りがスゴイ強くて。最終的には1、2位が190万ポイント、3位の私が177万ポイント、4位でも120万ポイントみたいな感じだったんです。
最終日の時点で私は7位で、80万ポイントくらい投げてもらっていたんです。80万ポイントってボーダーラインが低い週だと1位になれるくらいで、100万ポイント超えたら割と大体1位になれるという感じなんです。
5人でデビューしたんですけど、1人お休みして、もう1人抜けちゃっている状態だったので、3人で走っていて。その上、私にこれだけ投げてもらったのに3位にも入れないと思ってずっと泣いてて。


自分がどうこうというよりも、ポイントを投げてもらったファンの方に申し訳ないという感覚ですか?
そうですね。
私がついてなかったから、たくさん応援してもらったのに3位入賞もできないんだって思ってずっと泣いてて。でも「絶対3位にするから大丈夫」って言われて。 で、最終的には3位にしてくれたんですよ。
最後の1分で多分80万ポイントぐらい伸ばしてもらって。
その時は嬉しかったけど、普通だったら1位になれるのに、1位になれなかったっていうのが申し訳なさすぎて、もう号泣しながら、「なんかごめんね」「ありがとう」って言って、ずっと号泣してて。
だけど、今はそれも良かったなって思ってて。 1位にはなれなかったけど、あの時が多分みんなで1番頑張った時だったから。大体3ヶ月周期でオタクが変わるって言われてる中でもう半年なんですけど、今もその時いた人たちは誰も欠けてなくてまだずっといてくれてるんです。なんかそういうのもあって、みんなでしんどいの乗り越えたから、みんなまだ私のところにいてくれてるんだなっていう気持ちで。
その時はしんどいけど、振り返ったら楽しいなみたいな思い出の方が多いですね、私は。

私はついこの前しんどい思いしました。
私今Sランク帯(編集部注:IRIAMのランク帯で最上位)に上がったんですけど、上がる前のスコアの計算を初めて間違えて3000ポイント足りなかったのがキツかった。
私はプラス4を取りたくて4に乗せてるつもりで、みんなも調整してくれてて、『うん、行けた』って全員思ってたんですよ、枠にいる人たちも。で、私も『読み違えてない』と思って、これは乗ったでしょ。 って言ってスコアを見たら2に落ちてて、『マジか…』 ってなって。ポイント見たら3000差で、全員読み間違えてたんです。
読めなかったのがそれが初めてだったんです。で、それがめちゃくちゃ悔しくて。
しかも、3000って本当に大したことなくて、あと1ギフトで載ってるぐらいのポイントなんですよ。それがみんなも余計悔しいって言ってくれて、私もすごい悔しくて、私ももうちょっとちゃんと色々読んでれば行けたのにっていうので、めちゃくちゃその日は初めて泣いて…。

え!!

うわぁ!

それでリスナーさんもすごい気にしちゃったのも申し訳なくて、さらに泣いてみたいな、もう酷いことになってたんですけど、それが1番しんどかったですね。
自分のせいで、みんながギリギリやってくれたのにS帯に入れなかったっていうのが辛かったです。


その上がるボーダーラインの数字って読めるものなのですか?
IRIAM側も公表していないので、全く読めないです。
なので「全部読めていた」って何言ってるだろう感じで、私的にはスゴイって思います。
私は何となく「100だったらいけるかな」程度の感覚です。


公表されていないということは、尨犬さんも感覚で数字を読んでいるってことですよね?
私は今までその数字を何となくですが読めていて、ストレートで来ていたので尚更キツかったですね。数字管理はしていますけど、正直感覚です。
でもずっと感覚でやっていて当たっていたので、A帯からS帯に上がる一番大事なタイミングで読めなかったのは本当に悔しいです。


三日月さんはしんどいということはありましたか?
私は活動休止してた時期が2ヶ月ぐらいあって、その時はしんどかったです。
配信したいのにできないっていうのが私にとってしんどくて。しかもリスナーさんも2ヶ月配信から離れたらライバーなんて星の数ほどいるので待ってくれないじゃないですか。でもそれは理解してたんで復帰したら0から頑張るっていう気持ちだったんですけど、その2ヶ月の間は自分ができないことをみんながやってて羨ましいからXとかも見たくなくて。ホントめっちゃ静かに過ごしてたんです。
でも1月からまた再開したらリスナーさんが意外と残ってくれててすごい嬉しくて。 今はもうハッピーハッピーって感じなんです。
自衛の気持ちで「待ってて」とも絶対言えないし、期待しちゃうとしんどいから…。もちろん離れてしまった子もいるんですけど待っててくれた人が意外といてくれ嬉しかったりしました。


みなさん、Vライバーをやっていて配信の時に気にかけている部分などはありますか?
ガチ恋沸かないようには気をつけていますね。
男性のガチ恋が湧くと厄介になりやすいので、うちは『女性優遇枠』って言い切って、それに耐えれる男だけ付いてこいってスタンスにしちゃいました。


男女比ってどれくらいなのですか?
そうは言っても以外と男性のほうが多いですね。比率でいうと7:3くらいで男性かな。

うちは9:1くらいで男性です。

パッと来てバッジ(編集部注:ライバーとの関係を確認できる指標)だけを取っていなくなる人も入れたら男性の方が多いんですけど、常連さんで言ったら8:2で女の子ですね。

え〜!

そんなに!!

でも特に気にかけていることは特に無くて。ただ、癖と癖なんで相性が悪い癖がいるんですよ。(笑)
水と油じゃないですけど混ざられない癖の方がいて。そういう方は一旦リスナーのみんなに相談するんですよ。
『ちょっと悩ましい気持ちなんだけど、この人一応バッジも取ってくれてるんだけど、みんなは居心地いい枠になってますか?』って。そこでみんなが『う〜ん』って思ってたら、ちょっと一旦遠慮してミュートしたりとか、場合によってブロックって感じで基本的に枠の治安はリスナーさんが守ってくれてる感じですね。
あとは、うちは1番投げてくれる方が桁違いで投げてくれるんで、その人が暴れないように気を付けてます。自分がトップオタクだからって偉ぶる人がいるので私の枠はバッジが上がるにつれて塩対応にしちゃっています。


皆さんブロックは結構されているものなのですか?
まぁまぁ。

事務所から「この人はブロック対象です」って言われる人だけはします。

それだけですか?

それだけ。

え!

え!嘘?スゴイ!!


三日月さんは何で少ないんですか?
黄色のおかげかも(笑)
見た目もお色気ではないし、天真爛漫みたいな感じだから来ないっていうのがあるのかも。



ブロック以外にもミュートの機能もあるそうですが、その差ってどの辺りに置いていますか?
1発目からヤバイのはブロック、『とこぎゅー(編集部注:ライバーに構ってほしく顔文字を連投する迷惑リスナー)』は一旦ミュートにして、同接(編集部注:同時接続)稼ぎにしてます。

私はミュートもしたことないです。

スゴイ!!

バッジを5にするためには800コメントをしなくちゃいけないんですけど、たまにコメントをするのは苦手だけど沢山ギフトを投げてくれて5のバッジが欲しいって子がいて。コメント数稼ぐために『あ』とか『ああ』とかコメント欄に打ち続けると他のリスナーの邪魔になっちゃうじゃないですか。
そういう時はそのリスナーの子から「ちょっとミュートして」って言われて、敢えてミュートしてバッジが獲得できたら外すということはあります。
でもやるとしたらミュートを飛ばして即ブロックしちゃうと思う。


普通のアイドルさんの場合、仲の良い子同士一緒に出かけるとかライブをやるとかあったりすのですが、ライバーの世界ではそういうことはあまり無いものなのですか?
あまり聞かないですね。
ライバーって内気な人が多いのかあまり『外交』する人がいないみたいで、私が珍しいタイプかも知れないですね。

いつもスゴイなって思って見てます。

咲良も十分スゴクない?

私の場合、準備期間中の時に勉強しにきましたって子がその後デビューしてて、デビューしたけどそれでも来てくれるみたいなのが多いだけなんですよ。 だから、すみか先輩みたいにずっと仲良しな感じの関係ってすごくて、多分私が知ってるライバーさんで1番交友関係が広いんじゃないんですかね?

外行った方が楽しいんですけどね。

『鎖国』しか聞いたこと無かったので、『外交』って聞いておぉ〜って思いました(笑)

私、『鎖国』はしていないんですけど、『鎖国』気味にとらわれているのを自分的にちょっと決めてるルールみたいなのがあるんです。
元々前の配信アプリだと、ライバー同士がもうほぼ友達だったんですよ。友達と言ってもリアルじゃなくてライバーとして。そのライバー友達だったり、リスナーさんにすごい応援してもらって、イベントもバンバン入賞したりとかしたんですよ。
それで、これは私の問題なんですけど、その時に私が満足できなくて。言っちゃえば、友達だからという情で応援してもらってるのかなみたいなのがちょっと嫌で。その気持ちがまだ私の中で強くて、リスナーさん一本でどこまで行けるかみたいに思ってるところがあるんですよ。
でも、仲良くしたいはしたいんですけど、そこの塩梅が難しくて。投げ合いみたいになっちゃうのも私は嫌だし。でも、だからといって別に『鎖国』してるわけじゃないから後輩とももちろん仲良くしたい気持ちはあるけど『う〜ん』って最近思ってます。
後輩の枠に枠周りに行ったりとか、先輩のところの枠周りに行ったりとかして、その時に印象的なコメントを残すと、そこのリスナーさんがフォローしてくれたりとかするんですよ。それですら申し訳ないと思っちゃうんですよ。それきっかけ来てもらってバッジを取ってくれても、なんか申し訳ないって思っちゃって。それでトラブルとかになるのも嫌だから。
自分のしたいスタンスみたいなのは変えたくはないけど、でも仲良くしたい気持ちもほんとにあって、その部分では葛藤してます。


ライバーをやってみたいなと思っている人って結構いらっしゃると思うのですが、皆さんはライバーをすることを勧めますか?
簡単には勧められないですかね…。

やる前から諦めるぐらいだったら、やりたいならやった方がいいかなと。やってみてダメだったら止めたらいいんじゃないかなとは思いますけど。

でもMaMaプロには勧められないかな。

そう!

趣味程度にやるならやったら良いと思います。

個人で明日にでもできるし。


真剣にやるとなったらそれなりの覚悟は必要ってことですね。
時間も割かないといけないですし。
すみか先輩は絵を自分で描けるじゃないですか、あいら先輩もアイコンリングとかヘッダーとか作れるけど、私はそういう才が全く無くて、本当にただただ喋るだけの才しかないから、そういう部分にお金をかけないといけないんですよね。
ご依頼かけてクリエイターさんに返礼品を作ってもらったり、絵も描けないから記念の1枚絵もご依頼かけて用意しないといけないし。そういうのって結構お金がかかるから、やっぱり時間もお金もかけられる人じゃないとなかなか難しいかなって思っていて。
ただ趣味でやる分には全然やっていいと思うんですよ。ただ、うちの事務所はストイックな感じだから、やっぱり時間もお金もってなると覚悟はいると思います。


普通のアイドルの方の配信とは違うカルチャーがあるというのが見えてきました。
確かに普通のアイドルさんと違って、絵とか返礼品とかという意味でのコストはめっちゃかかっちゃう。
アイドルさんももちろん自分にかけるお金はかかってくると思うんですけど、それ以上にかかると思います。絵とかも安くて1万とかかかりますし。

私は3万とかかけてご依頼して、特に『バナイベ』のときはみんな用意する絵は大体1枚とか2枚とかなんですけど、私は5枚用意してて。他にも大事なイベントとか、私の所属しているグループが再デビューする週に向けてとかご依頼をかけまくって10枚くらいになりそうです(笑)

管理も大変だよね。

でも、あれば何か困った時に出せるから。私はストックをめっちゃ作ってないと心配で…。
だからマツパとかネイルとかお金かかるところ全部止めました(笑)
美容室とかもなんか結構髪ににお金かけてたんです、1回5万円とか。それはやめてもう全部1枚絵の活動費にしてます。

1枚絵10枚ストックあるのは特殊です!(笑)


此花さんはお願いする絵師さんとかは決めていたりするのですか?
以前『キラキラアイドルのライブステージをしている感じ』で絵師さんの得意な構図・雰囲気に落とし込んで描いてくださいって依頼して出来上がったのがとても素敵で、その絵師さんとはそれ以降何回も何回もやり取りして、大事な時にはこの絵師さんに絶対お願いするっていうは決めてて。
あとはちえみママに節目のタイミングでいつもお願いするんです。大事なときはその仲良くしてくれている絵師さんとちえみママにしか頼まないって決めてます。絶対可愛い絵にしてくれる人にしかお願いしてないですね。


そういう意味で一般的なアイドルさんの配信とかよりはお金がかかってしまうということなのですね。
皆さん次のステップなどは考えたりしていますか?
あるっちゃあるかも。
ライバーという言葉がIRIAMとかを指す言葉ではあって、YouTubeだとYouTuberって感じで呼び方変わってくるんですけど、そういう意味で私はマルチにやりたいので、IRIAMだけにとらわれずYouTubeでもやりたいですし、プラットフォームを広げたいなって思いはあります。

私もIRIAMの目標に『YouTuberになる』って書いてるんですけど、プラットホームを広げたいなと思っています。今はMaMaプロに所属しているし抜けるとか考えてるわけじゃなくて、もっと大きいところで勝負できるようになりたいとは思っています。

配信でゴハン食べたいって思います。
私普通に会社向いて無くて(笑)
今もお仕事お休みしていて。休職して復職するを2回したんですけど2回とも挫折して、3度目の正直で近々復職する予定なんですけど自分の中では多分またダメだろうなって思っていて。
でもライバーとしては、普通に12時間とか全然続けられるから、自分の好きなことでご飯を食べれるのが1番いいなって思って。
だからIRIAMでご飯が食べれるんだったらIRIAMでもいいし、YouTube行った方が美味しいご飯いっぱい食べれるんだったら、そっちが良いかなって思っています。


皆さんの所属しているMaMaプロダクションさんって、オリジナル曲を貰える可能性があるというは他の事務所さんと比べて大きな差別化ポイントの1つだと思うのですが、そういう環境はどうですか?
私、他事務所の人にもそれはめちゃくちゃ広げていて。その所為かうちの事務所の人より多分他事務所の人が今MaMaプロが作った歌を歌ってくれてるんですけどね(笑)
それの1番良い点は他の事務所に所属をしていてもMaMaプロが作った歌は申請せずに自由に使えるというところなんです。
著作権管理の団体に登録してないのと、MaMaプロもOK出しているので、誰でも流せる・歌えるっていうところがやっぱライバーさんにめちゃくちゃハマっているんじゃないかなって。
TikTokに行ったライバーさんにもみんなに使わせて結構歌ったりとかしていますし、オリジナル曲を申請なしで歌っても良いってスゴイ価値があるって色々な人から言ってもらえてますね。


尨犬さん的にはMaMaプロダクションさんの楽曲を歌ってみた感想とかはいかがですか?
メディカルリップのグループ曲が電波系というかカワイイ感じだったので、私自身はしっかり歌えるやつの方が得意なんで普段歌わない曲が歌えたのは面白かったです。
あとは1番キャッチーな曲ではあるので、他の人に勧める時に「『あにまるせらぴぃっ!』はおもろい」っていうところから、他の曲も聞いてくれたりとかすることが多いんので 自分がそこに所属してたのがちょうど良かったかなって思います。

でも、もしオリジナル曲を作れるならばバラード系をつくりたいなって思っていますね。


三日月さんとしてはMaMaプロダクションさんの、オリジナル曲を歌えるという部分はどう思いますか?
初見さんが来てくれた時『初見挨拶』って言って最初に自分の自己紹介されたりするんですけど、その時にやっぱり「自分の歌があるよ」「YouTubeで聞けるよ」って言うと、やっぱり結構珍しいから『ちゃんとアイドルなんだ』みたいな感じで気になってもらえますね。
アイドルって言っても名前や見た目だけというところもあったりするんですけど、実際曲を出してるとそこもすごい説得力が出てくるんで、そういう意味ではスゴク活用できると思います。
私たちの時1曲しかなかったんですけど、今はいろんな後輩の曲とかもいっぱい出てきて、気づいたらもう6、7曲ぐらい出てるから、レパートリーも多いし、曲それぞれで個性が全然違うので、リスナーさんも楽しめてるんじゃないかなと思って、そういう意味ではすごいいいなと思います。


此花さんはどうですか?
私は元々地下アイドルのオタクなので…。
アイドルってなんか売れてないは結構お遊戯会的なみたいなあるので、MaMaプロもそういう感じだったらどうしようって思っていたのですけど、1期生の先輩が出した曲を見たら『只者じゃないぞ!』と。
私、楽曲を作っていただいているYAMA-Booさんって知らなくて、でもWikipediaで検索したら案外自分が知っているところの作曲をしていて。レコーディングもマンションの1室にあるレコーディングブースみたいなところじゃなくて、ちゃんとしたレコーディングスタジオでやってくれたりして、全部ちゃんとした環境でやってくれてるっていうのが、なんか『ただごとじゃないな(笑)』って思ってます。


みなさんレコーディングはどうでしたか?
すごかったです。
なんか初めて見る機械がいっぱいだし、部屋とかもとても広くて…。
多分そのまま普通に会社員やってたら絶対に足を踏み入れない場所なので、MaMaプロに入ってよかったなって本当に思います。

知らない世界って感じで新鮮でした。

バンドをやっていたので他の所は知っていたんですけど、その時と同じような環境で録れたので懐かしかったですね。
私、レコーディングの時に防音室を声出しに使えて、その後ブースに入って録るって感じだったんだけど、私が漏れてないって思って馬鹿デカ声出してしまったら全部貫通して外に漏れてしまって(笑)それはちょっと枠でネタにしてます。


此花さんはMaMaプロダクションさんのイベントでソロ曲を勝ち取ったって聞いたのですが、そもそもどんな感じで楽曲をオーダーしたのですか?
そうなんです。自分で楽曲の監修もさせてもらえるって。
曲はYAMA-Booさんに作ってもらったんですけど、私の中に曲のイメージが2つあって「元気系に振り切る」か「ちょっとエモい感じに振り切る」か、でも2つで合わせられるんだったら合わせたい」って言ったんですよ。
で、元気系だったらこういう感じの曲、エモい系だったらこういう感じってリファレンスとなる楽曲をいくつか挙げてYAMA-Booさんに投げたら、「これを合体させると全部死ぬから、元気系に振り切りましょう」って返ってきたので「わかりました…」ってなりました(笑)
その後にアイドルのコール入れたいから、アイドルのコールを入れれるような曲を改めて4曲ぐらい挙げたら、YAMA-Booさんから「その中のどれが1番自分の好みですか?」って聞かれたのでその内の1曲を挙げたらYAMA-Booさんの中で落とし込んでくれたみたいで、「コール入れられるか確認してください」って仮メロディーみたいなの上がって来たんですけど、『ヤバイ、入れられない』ってなったんです(笑)
正確には、入れる気になればコールは入れられるんですけど気持ち良く入れられなくて。
で、YAMA-Booさんにめっちゃ文句じゃないんですけど、「ここがちょっと気持ち悪くて」って色々言ったんですけど、最終的にこれは拍がダメって結論に自分の中でなって。どうしても拍がズレちゃうんです。
よくよく考えたら地下アイドルの楽曲って本当にシンプルで2の倍数、4の倍数で拍が来るからその拍で削ったりしてもらわないといけないと思って、改めてYAMA-Booさんにお願いしたら「そんなにシンプルでいいんですか?」ってって返ってきたり、あとは、絶対ガチ恋向上は入れたかったんですけど、どうしても入らなかったので「ここ何拍入れてください」って具体的にお願いしちゃいました(笑)


確かに気持ちよくコール入れたいですよね。
そうなんです!
色々お願いして最終的にはコールが入れやすい曲が出てきて、『あ、これこれ!!』って(笑)
またその音源から、私がコール入れた音源をYAMA-Booさんに返して、『ここの口上がちょっとアレなんで長くしたい』とか、アウトロのアイヌ語ミックス入れたいところは、YAMA-Booさんが最初に出してきたのはちょっと余韻が長めで、でもコールと一緒にピタって曲終わりたいじゃないですか、だから削ってもらったりして、めちゃ細かく要望出しました。
色々YAMA-Booさんとやり取りをしていく中で「コール入れやすいように作って欲しいって言われたのは初めてで、勉強になります」と言ってました(笑)



そこまで要望聞いてくれて曲を作ってくれるんですね、スゴイ!!
作詞はどうされたのですか?
作詞をしても良かったんですけど、私が自分でやると作文になるからやらなかったです。
でもキャッチコピーが『絶対結婚しような』なのでそれは絶対入れたくて。それ以外も含めて要望を出したんです。
3期生まではちえみママが作詞をしているので、てっきり今回も作詞してもらえるのかと思ったら、『外注かけます』って言われて…。
なので、私が入れたい言葉とか、私とちえみママの歌詞の解釈を入れて外注さんに出す筈だったのですが、ちえみママが「私がやります」って言ってくれたんです。でも出てきた歌詞がビックリしちゃって(笑)


どんなところがビックリしたのですか?
私、「死ぬんやが!」って口癖があって結構配信で言ってるんですけど、歌詞にちょこちょこ出てくるんですよ(笑)
で、何でかちえみママに聞いたんですよ。
ちえみママのイメージの私は病んでる時と病んでない時の差が結構あるらしくて、「すごい元気な時の私をそのまま歌詞にした」って言っていただいて。あとは、『ここの言葉があんまり好きじゃない』とか、『ここの歌詞がなんか唐突に出てきたので違う感じにしたいんですけど』って相談していたら、なんか一緒に迷宮に入ってしまったりして(笑)
で、それで完成した曲のタイトルが『咲良と絶対結婚しないと死ぬんやが』になりました(爆笑)


全部入りですね!
わかりやすい!(笑)

いい曲だね!(笑)

『あ、タイトルに死ぬんやが入るんだ』って(笑)


まだ、あるんですか?
私、YAMA-Booさんに「オタクの人の声入れたいです」ってわがまま言って、バッジレベル4以上の人が入れるファンサーバーでコール入れたい人を集めたら10人くらい来たんです。でも、私のルームは女の子が多いって話したように、10人集まった内おメンズが2人しかいなくて…。なので女の子にも「ダミ声練習していてください」ってお願いしました(笑)


どんなミックスが入っているか気になります…
普通の感じですよ。でも、ガチ恋口上だけはオタクの人に案を出してもらって『此花口上』にしてもらいました。


そんなに自由に自分のオリジナル曲を作ってもらえるんですね!
てっきり、既に用意されていたものを歌うのかと思っていました。
ということは、此花さんの『咲良と絶対結婚しないと死ぬんやが』も誰でも歌えるってことですよね?
ですね。


YouTubeやTikTokでヲタ芸を入れて公開しても良いってことなんですよね。
そうです、そうです!


MaMaプロダクションさんの公式YouTubeも拝見するとMVとかもしっかり作られていますよね。
ホントそうなんです。普通のアイドルさんはMV出すって時間かかるし、MaMaプロはサブスクも出してくれて。これも普通のアイドルさんでも結構時間かかったりするので、普通にアイドルやってても出来ないことが出来たなって思いますね。

MaMaプロは仕事も早いんですよ。
先々週に3曲目を出すからってグループ面談があって『どうしようか?』って話をしてたんです。
3曲目はそのままプロデュースをしていただくので、あまり私たちの要望が入らないので「ちょっと早めにお願いします」って言ったら、3日後くらいにデモテープが送られてきて…。みんなビックリしました。
YAMA-Booさんの仕事が早すぎて。直接やり取りさせて頂いているのもあるからこそだなと思っていて、そこがMaMaプロの強いところじゃないかなって。
宣伝ぽくなっちゃうんですけど、MaMaプロは他の事務所と違って距離が近くて。社長に相談したいことがあればマネージャーさん通して『相談したいんです』って言ったら直ぐに日程組んでくれるし、同じ女性だしライバーだったからわかる部分もあるし、これは普通の事務所だったらありえないかなって思います。


そういう意味では真剣にVライバーをやりたいというのならMaMaプロダクションさんはおすすめできると。
逆に真剣じゃないとキツイし、今いるメンバーからしてもすぐ辞めちゃうと、『また辞めちゃったんだ』みたいになっちゃうから、だからこそ簡単に人を紹介できないというのもありますね。


最後に皆さんの中の目標など教えていただけますか?
私以外の2人はS帯に行ってるんですよ。私はS帯まで行ったことなくて。
S帯に行けるように頑張っていて。
S帯って本当にスゴイんですよ。本当に本当にスゴイからだから2人もスゴイなって思って。
自己分析じゃないけど、自分に足りないものって何かって探しています。
あとは事務所で3Dライブやりたいとか、大っきい目標はいっぱいあります。

私、今S帯の1番上にいるんですよ。 でもなんて言うでんすかね、1人のオタクの人の1本釣りみたいになってるんですよ。今は別にいいと思うんですけど長い目で見た時に、それだとライバーとしての寿命が短いなって今は思って。
だから、私のランクとかも気にしてくれるように長期的に応援してくれる人を出会って仲良くなることかなって。
多分それって1番最初にやらなきゃいけなかったんですけど、逆にありがたいことに私の場合1番最初の時から強い方がいたからそれが無くて上にいけたんです。 だからここまで続けられてるとか全然思ってなくて。
自分のライバーとしての寿命を伸ばすためにオタクの方を探すのが今の目先の目標ですね。
あとは、半年経ったらLIVE 2Dを作れる権利みたいなのを取得するイベントがあるんですよ。なので、1周年とかに向けて、そのイベントに出て、入賞してちえみママの絵でLIVE 2Dを実装したいっていうのが当面の目標です。

S帯に入るのが一旦の目標だったんでそれが今叶った状態です。
この先はまずやっぱり3D LIVEとか事務所のみんなでやりたいみたいなのは大きく持ってるのもあるけど、直近だったら私は『外交』が好きで、他の事務所の人とも関わりが多いので、その人たちと何かしたいなみたいなのはありますね。

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