youmenosay インタビュー 「youmenosayは自分たちだけのものじゃないから、そこに対する責任感とかも出てきた」


2022年5月7日(土)にデビューライブを行ったその日と同じ日付で1周年ワンマンライブを行ったyoumenosay。バンドセットでのワンマンライブは1年前の渋谷DIVEとは違い「youmenosayを見たい」というファンでフロアは満員だった。
そして、2023年7月2日(日)には満を持して12曲入り1stアルバム『START』をリリース、そして全国ツアーと着実にアイドルとしてのキャリアを積んでいる。
デビュー前からインタビューを重ねてきたIDOL REPORT .comは改めて1年間の集大成というべくインタビューを行い、ワンマンライブやアルバムへの思いと共に、1年を経たからこそ見えてきたチームとしてyoumenosay、そして自身の『アイドル』に対する思いを話を聞いた。(聞き手:IDOL REPORT .com編集部)

まずは、1周年ワンマンライブからお話を聞ければと思います。
デビューライブと同じ日付、同じ会場でしたが、デビューライブの時に見えた景色と変わりましたか?
デビューライブの時は、メンバーカラーは出ていたけどペンライトとかを振ってくれてる人って最前1〜2列みたいな感じだったんですけど、ワンマンライブではね、みんなが推しの色のペンライトとかを振ってくれたり、デビューライブでは推しの色だけ振ってくれた人も、今回のワンマンだと3本ペンライト持ってくれてたりとか、箱推しになってくれてたりとかしてくれて。
最初は『デビューライブだから行こう』みたいな人もいたと思うし、逆にそれ以降離れちゃった人もいると思うんですけど、でも、ワンマンってなった時に気になって見に来てくれる人が1年にしてはすごくいっぱい増やせたのかなっていう感じがあって嬉しかったですね。全員が自分たちを見に来てくれるって、ワンマンだから当たり前なんですけど、ちゃんとした『ワンマンライブ』っていうのは1年越しだったんで、頑張ってきた証しみたいな感じが詰まった空間になって嬉しかったなって思ってます。

1年前よりお客さんのことを私たちもよく知れたから、すごい客席が鮮明に見えたっていうか。 1年前は単に『お客さん』っていう集団でしか見れなかったんですけど、1年経って1人1人を認識してライブができたから、その点は成長を見てもらえた感じがして嬉しかった。
春先は結構色々あったからワンマンライブはめちゃくちゃ不安だったんですけど、なんか想像してたのと違って、ちゃんと奥の奥までビッシリお客さんがいて嬉しかったですね。

デビューライブの時、もちろんいろんなことにすごく感謝してたんですけど、緊張の気持ちの方が強すぎて、お客さんが来てくれてることも正直そこまで見れていなくて上の空って状況だったし、スタッフさんに対してのありがたみみたいなのが、なんかピンと来てなくて。もちろん本当に「ありがとう」って感謝はしているんです。今思うときゃのんちゃん(北郷可恩)のおかげで色々配慮とかしてくれていたんですけど、そういうのも分からなくて、そのままデビューライブが終わったんです。でも、今回のワンマンライブまでにいろんなスタッフさんの名前とかも知れて、余計にありがたみを感じました。
今はマネージャーさんもいてくれて、出演していただいたバンドの方たちとか、スタッフさんたちとかが『ワンマンを成功させよう』という気持ちでいてくれたから、自分も頑張ろうって思ってステージに立ちました。
『最悪お客さんが本当にいない状況でも頑張ろう』って気持ちだったので、ステージに出た時にファンの人たちがちゃんといて、デビューライブの時よりもペンライト持ってる人たちがいて、みんなの顔も緊張してなく楽しみにワクワクしてる顔してて、『自分たちを、見てくれる人たちがこんなにいるんだ』っていう嬉しさと、足を運んで来てくれた感謝の気持ちもあったし、ここまで準備してくれたスタッフさんがいることに対して改めて感謝しましたし、私にとってすごく幸せな1日でした。

チームになったなって感じがすごいありましたね。『youmenosayチームはこのメンバーですよ』っていうのが、エンドロールに出た名前もそうですけど、見に来てくださった人も、見えないところでたくさん手伝ってくれる人とか、ほんとに『youmenosay好きだよ』みたいな人が増えたなっていう感じがすごくあったので、1年やってきてことが評価されてプロデューサーは嬉しかったなって(笑)

なんかもう、youmenosayは自分たちだけのものじゃないから、そこに対する責任感とかも出てきたし、1年やってきて感謝の解像度みたいなのがめっちゃあがった。

でもやっぱり感謝できるって、物事のあり方とかに根本的に気づけないとできないので。
準備するまでにどれだけ大変かっていうことですよ。人件費もかかるし、 皆さんの時間を使って、みんなが良いって思ってくれないと、そもそも仕事を受けてくれないわけなので。その日1日をいただいてやっていただくので、それを快く皆さんが受けてくれたり、日程や時間を空けてくれたことが私もすごくも嬉しかったですね。


ワンマンライブの具体的なお話をお聞きしたいのですが、1周年ワンマンはバンドセットでされていましたが、後ろにバンドを揃えてライブをやるってどうでしたか?
めっちゃ、やっぱ最高!
音圧がやばい、あんな近くで。やばいよね?
でもやっぱりバンドのみなさんが上手かったから自分が追いつけなくて、音圧に自分が負けちゃって、 みたいなね?

バンドがもうすっごい良すぎたから、逆に私は歌唱力が足りないなとか声量が足りないなとか、そういうのをめっちゃ実感しちゃったので、このめちゃくちゃいいバンドセットに、自分が見合う実力が早くつければいいのにってめっちゃ思いました。


1周年ライブをバンドセットでやると伝えられた時はどうでしたか?
まず声の心配しました(笑)
声の大きさ大丈夫かなって、それから始まりました。
そこからボイトレの先生とかも教えてもらって、頑張って通ってなんとかかんとかって感じです。

逆に私から見たらすごいなって思いますけどね。
自分は何年もかけてやってきたキャリアなんであれなんですけど、この1、2か月とかでボイトレ通ってこんな変わるんだみたいなのが目に見えたので、『若いっていいなぁ』って思いました(笑)


確かにボイトレをやると本当に変わりますよね。
本当変わりますよね。
それがすごい客観的に見れたのも面白かったですし、当日は声が全然通るようにもなってたので。結構最初はマジでヤバイかもなと思ったんですけど、まあでもなんとかなるもんですね。
今回のボイトレの結果を見ると、自分で自分に投資する時間とかってアイドルって結構取れなかったりすると思うんですよ。忙しいですし、お金の問題とかもありますし。けど、やっぱりそこを真面目にやった人だけが得られる技術みたいな、頑張りみたいなのってすごくあると思ってるんで。 それを自主的に2人は頑張る子たちなんで、偉いなあと思いながら見てましたね。

ボイトレの良さを知りました。

先生も良い先生だからね。

きゃのんちゃんに教えてもらって、自分もボイトレに行ってきたんですけど。それまでボイトレって最初の方にみんなで一緒にやっただけで、自分ではボイトレに通ってなかったんです。
今回ワンマンをバンドセットでやるってなった時に、きゃのんちゃんに教えてもらって、ボイトレに通うようになって、歌い方の技術だとか、発声の仕方とかを色々と教えてもらって、ものすごく自分の声も良くなったって感じてます。


ご自身で分かるくらい変わったなって感じでした?
うん、ありますね。

私も結構変わった感じはあります。
歌うことの気持ち良さみたいなのがめっちゃ変わった。なんか気持ちよく歌うのがめっちゃできるようになりました。でも歌についてはまだ悩み中です。


取材させて頂く前に新曲を聴かせていただいたのですが、雪乃さんの歌い方が変わったって思っていたんです。
基本的な発声の仕方とか、かなり変わったと思いますよ。


デビューの頃のか細さだけではなくなって、繊細な声の中に強さが出たと感じました。
そうなんです。新曲は2曲とも思いが強い感じなので。だから、いつもより力強く頑張りました。でも、それが自分では好きではなかったりするから、難しいなって思ってて、まだ今模索中なんです。

さりちゃんはどっちもいいよね。元から良い物を持っていますしね。声質的にはウィスパーな感じなので、『taikutsu』とか『キミはふわふわ』とか、いった感じの歌があっていると思うんですけど、そうじゃないギャップもオタクのみなさんは好きだと思うので、「おっ!」ってなってくれるんじゃないかと思いますけどね。成長を感じられて、違う一面を見れるんじゃないのかなと思います。


1周年ワンマンの最後にアイドルとの向き合い方というお話をされていて、個人的には非常に印象に残ったのですが、youmenosayで活動を始めてから変わった部分ってありましたか?
始めた時は、大変なことはわかってたけど『ワクワク』とか『やってみたい』という気持ちだけで始めてくれたと思うし、現実的に私もそういう気持ちだったので、やってみて、私はマジで、プロデューサーと両立するっていうのは、すごく悩んだ時期もありました。
プレイングマネージャーって続かないですよ、絶対無理なんですよ。なんですけど、さっきも言ったように、『youmenosayチーム』になったというか。周りの人だけじゃなくてメンバーも最初は『私(北郷可恩)がプロデュースしてるメンバー』っていう扱いをしていたんですけど、でもみんなすごく向上心もやる気もあるし、途中から、私、『こういうバンドやりたかったんだよな』みたいになってきて。元々バンドやってたんですけど、『私がやりたいことに賛同してついてきてくれ』みたいなスタイルで独裁的だったんですよ。でもyoumenosayやってきて、同じ夢とか好きなこととかをやれる仲間に出会えて、『もうちょっと、頼ってもいいのかな』とか、『自分だけのもの』っていうよりは、『みんなで良いものにしたい』っていう考えに、ある時期からすごく変わっていって。
そう思えるようになってから、向き合い方とかも『プロデューサーだから』とか、『メンバーだから』とかじゃなくて、youmenosayという1つの集団として、1個の目標を目指すという認識に自分の中で変わったので、肩の力が抜けました。
そのぐらい、デザインを手伝ってくれたりとか動画編集をやろうとしてくれてたり、さっきのボイトレもそうですし、みんなの努力みたいなのがyoumenosayに対して向いているので心配はしてなくて。
だから、自分的には1年間でめっちゃ楽にもなったし、『youmenosayを成功させなきゃ』っていうよりは、『このチームで一緒に作っていきたい』みたいな感じに、ちょっと変わったのかなっていうのはありました。


気負いが抜けたという感じですか?
かなり無くなったと思いますね。すごい頼もしくなってくれました。
最初はなんか赤ちゃんみたいな感じだったんで、『世話しないと死ぬ』『何分かに1回生存確認しないと、今日ライブハウスに来れるかわからない』みたいにたまごっちみたいな感じだったんですけど(笑)
すごくちゃんと向き合ってくれるってのが分かったし、お互いそれは信頼関係なのかなって。


具体的なターニングポイントとかあったのですか?
どうなんですかね?
現実的なことをみんなが受け入れ始めてからなのかなと思いますね。
ただアイドルしててもどうにもならないよっていう部分だったりとか、他のアイドルとyoumenosayは少し違うとか、そういう部分で目指してるものも『武道館』とかではないので、そういう部分で『何が必要で何がいらない』という共通認識を持てるようになったのは去年の秋ぐらいからなんですかね。

わかる!

去年の夏までは結構模索していて、『ライブめっちゃやってみよう』とか、『頭おかしい企画やってみようよ』とか、企画とかもすごい出し合ってましたし、やる・やらないもすごい慎重に選んでたんですけど、逆にゴールが明確に決まったあたりが、実は秋ぐらいで、その辺からマネージャーとかを探して、年明けにイラストレーターさんのマネージャーが入ってくれて、やっぱりそういう人と一緒に仕事していく方が、絶対いいなっていうのが確固たる決意に変わった部分もあったんで、『ライブの動員はもちろん大切ですけど、もう少しSNSに目を向けてみようよ』とかいうのが具体的に出来始めたぐらいから、『自分たちはこういうコンテンツやってます』みたいな自信がそれぞれに付いたのかなって。
現実問題、こんなに『2次元になりたい』って思ってるアイドル多分いないんで、そういう部分の共通認識とか、もちろん普通にライブとかは好きですけど、ライブではない、新しい部分を面白いと思えるセンスみたいなのが、みんなにちゃんと芽生えたぐらいから、すごく良くなってきたかなって思いますね。

めっちゃ私も向き合い方自分で変わったなって思ってて。
最初始めた時は、当事者意識みたいなものが全然なくって、それは『きゃのんちゃんがプロデューサーだから私のグループではない』みたいな気持ちも結構大きくて。1メンバーみたいな感じに思ってたので、基本的に私は口出しとかはしないで『全部任せてそれについていこう』みたいな意識が最初はすごいあって、 結構それが長かったんですけど、デザインとかもきゃのんちゃんがめちゃくちゃ頑張ってるのを見て、自分も手伝いたいなって思って、デザインとか色々やっていったら、どんどん『自分ももっと意見言っていいのかな?』とか、ほんとにグループになってきた感じがして。私もyoumenosayのクリエイティブ側の人間なんだって思うようになってから当事者意識を持ち始めた(笑)
アイドルに対する向き合い方って言うとなんか難しいけど…。私、結構アイドルに対する拘りがめちゃくちゃ強くて。『アイドルはこれ言わない』とか『アイドルだからこれ言いたくない』みたいなことがめちゃくちゃいっぱいあって。で、この数ヶ月間ネガティブなこととか感情とかを吐き出さないで過ごしてみたんですよ。でもそうしたらなんかうまくいかなくなっちゃって…。
ネガティブを吐き出さないことは私の中でアイドルとしてすごい正しいことだと思ってやってきてたんですけど、それは違うのかもなって思って。最近はなんかアイドルってなんだろうってもう1回考え直す期間になってますね。

わかるわ。
私も前のグループでは『ぶりっ子あざとキャラ』だったので、余計なことを言わないに徹してたんですよ。意見も言わないし、自分がどんな人であるかを知られる必要もないし、『アイドル・北郷可恩』ちゃんは見てくれてる人に向けての偶像みたいな感じだったんで、他の人になんか言われてもどうでもいいし、みたいに徹してたんです。その時は自分の中に絶対SNSで悪いこと言わないとか、自分の意見を何に対しても言わないとか、人の話をしないとか、めちゃくちゃルールがあったんです。
でも、またアイドル始めて、最初は同じような感覚で始めたんですけど、求められてるアイドル像がここ数年で変わったのかなとも思うんですけど、今って多分さらけ出せばさらけ出すほど共感みたいな感じで、いいねに繋がったりとか、リツイートに繋がったりとか、そういう感じなのかなって思うようになって。私も立場もすごい変わって、今はリーダーみたいになったんで、辛いこととか嫌なことあったら別に書いちゃおうって感じで、もちろん悪い言葉では書かないですけど、別に垂れ流すことが悪いことじゃはないのかなって。『もう疲れた』とか、『あと2時間しか寝れない』とかぐらいはいいのかなって思うようになってからすごい楽になったのもあるので。
やっぱり、さりちゃん(雪乃さり)みたいに思ってた時期もすごいあったし、それで今のオタクが離れるんじゃないかとか思った時期もあったんですけど、全然そうじゃなかったから、いろんなこと試しながらやっていっても良いのかなって思いますね。

さりちゃん(雪乃さり)と言ってること、被っちゃうかもしれないんですけど、最初『きゃのんちゃんに拾われた身』みたいな感じだったんです。
きゃのんちゃんのことをめちゃくちゃ信頼してるからこそ付いていこうって感じだったんですけど、さりちゃんが頑張ってるのを見てたし、きゃのんちゃんが頑張ってるのも見てたし、自分も何か頑張れるものないかなって色々探した時に、 動画編集だったりとか、SNSやTikTokでyoumenosayの楽曲流行らせたいだとか、自分にできることでグループに貢献できないかなって1年色々考えた年だったのかなって。
前世だと本当に単なる1メンバーって感じで活動してグループも解散ってなってしまったんですけど、youmenosayに入って、みんながみんな本当に1つの目標に対して頑張ろうみたいなのが自分の中でもものすごいありがたいことで。
自分は目標がないと頑張れない性格なので、みんなが頑張っているのを見て、自分も ちょっとずつでも勉強したりとか、色々模索してやっていこうって思える1年だったので、自分の気持ちが変わったんだなって思いました。
アイドル面だと、ずっと変わらないなって思うのは、自分はスマイルイエロー担当って名付けてもらえたので、なるべく笑顔を絶やさないように生きていこうというのはもう結構徹底していて。ファンの方の前でめちゃくちゃキレて怒っている顔をしないようにしたりとか、笑顔で「こういうのダメだよ!」って注意するんですよ。なんかそういう気持ちで、でもまあ、そういう感情だとかを、直接伝えるよりは、自分がなるべく笑顔で寄り添うようにして、怒ったり泣いたりしないようにとか、自分の中で気を付けていかないと、ファンの人たちとの距離が近いので、スマイルイエロー担当みたいなものがかすれちゃう感じがしていたので、そこは気をつけようというのはありました。その点は1年通してあまり変わっていないんじゃないのかなっていうのはあります。崩れそうになりそうな時はありましたけど(笑)


でも、目標が無いって辛いですよね。
辛いと思いますよ。

何を頑張れば良いんだろうって思っちゃいます。

目標が何かないといけないなっていうのはすごく思いますし、それこそ、youmenosayは半年に1回、監督の中では目標を作って。周年は何かをするというのは1つの目標になると思うのですけど、それ以外に中弛みも絶対するので今回もそうですけど、アルバムで企画を作ってみたりだとか、去年の夏もリツイート企画をやったりだとか、目に見えてやることによって、本当に些細なことですけどみんなも『これがあるから頑張ろう』とか、『これ楽しみだな』とか、活動の中にそういう面白いことやメンバーがやりたいと思っていることを叶えていかないと、純粋にモチベ下がるよなって思うので、ふたりともやりたい事は常に口出して言っているのでそれを叶えてあげられたらいいなとは常に思っていますけどね。
大きな目標に向かって小さなステップととしての目標があれば良いなって思いますね。
アニメ化を目標にしてはいますけど、どういう形で叶えていくかっていうところがすごく大事になってくるんで。正直叶えようと思えば、お金さえあればいろんな形で叶えられはすると思うんですけど、どこまで大きく持ってって、いい形に終着させて、そこからどうなっていくのかっていう部分とか、すごい楽しみだなと思ってます。


本当に目標設定って難しいですし、大切ですよね。
さて、話題を変えて1stアルバムのお話を聞かせてください。
アルバムのコンセプトなど教えて頂けますか?
去年1年が『RE:START』だったんです。で、この1stアルバムのタイトルが『START』で、『スタートにこれだけ揃ってたらいいよね』って感じで、このタイトルにしました。
本当に1年かけて作ってきた、いろんな人の血と汗と涙が全部詰まった1枚なんですけど、『1年でこれだけやったらスゴイ』と自分では思って、なんか、「これがyoumenosayです!」って出せるような履歴書みたいな1枚になったらめっちゃいいなと思って、そういう部分でこれが1枚目というのはめちゃくちゃふさわしいんじゃないですかね。


1年間で12曲って、普通のアイドルの方と比べたら曲数あるほうじゃないですか?
ま、規模感にもよるのかなとも思いますけど、自分が昔アイドルやってた時は1年間で3枚くらいシングルを出して、アルバムのタイミングで6曲ぐらいバって増えてみたいな感じなんで、制作的にはそれが普通かなみたいな感じはしています。でもまあ、今回のはちょこちょこ作ってたものの詰め合わせの1枚にはなりますけど、頑張ったんじゃないかな。3ヶ月1回リリースを目標に自分にペナルティを課して頑張ったんで、分散すると1ヶ月に1曲書いた計算ですね。


で、発売した枚数に応じて企画をやろうってことですけど。
正直500枚売れてくれないとちょっと困るんですけど(笑)
ただ売るより、 『どうせ何かやるんだったら面白いことをくっつけてやった方がいいんじゃね?』っていうのはありました。


でも、1枚で新曲お披露目なので、これは大丈夫ですよね?
(編集部注:インタビューはアルバムリリース前)
いやぁ〜、わからないですよ。誰も買わないなんてこともありえますからねぇ〜。(笑)

それは嫌だよぉ〜!

とはいえ、企画は枚数達成次第随時発表みたいな感じにはしたいなと思ってるんですけど、ツアーが終わった後にも楽しみがあるっていう部分とかも期待してもらって良いですし。
私アルバムをCDにすることをやっぱ最後まですごい悩んでて、ずっと言っているんですけど、CD売るのってめっちゃ嫌なんですよ。でも、サブスクとかって、私が更新しなくなったら、もう2度と世の中にない音楽になってしまうっていうのも、それはそれですごい寂しいなとも思っているんです。
なので、やっぱり1年に1回アルバムを出そうかなって 思って、でもファンの人にCDを買ってもらうのって本当に嫌で(2回目)なんですけど(笑)
自分もCDプレイヤー持っていないのに、CDをファンの人に買ってもらうっていう行為が気持ちが良いものじゃなくて、『みんなCD聞かないでしょ!』って本当に思ってるんですけど、でも10年後とかすごい長い目で見てサブスクも出なくなって、音楽がどこにも残ってないってのはすごい寂しいなって思ったんで、 まあ、10年サブスクやってるかも知れないですけど、それはわからないことなので(笑)
そもそも大手の音楽配信プラットフォームでさえ無くなる可能性だってあるわけですよ。もちろんそんな可能性はすごい低いですけど、そうなった時に『音楽ごと死んでしまうっていうのはすごい寂しいな』ってなるし、『記憶の中だけにある音楽っていうのはすごく寂しいな』っていうのもあったんで、物として歌詞が目に見えてっていうものは、あってもいいのかなって。
言いたいのは、やっぱり1人が1枚買ってくれれば本当にいいなと思ってて、その上で500人に買ってほしいって、心の底から思ってます。ま、だけど、やっぱり気持ち的に布教したい、積みたいっていうのもオタクとしてわかるんですよ。だからこそ購入特典もつけましたし、沢山買っていただいた方も損しない世界線だけど、個人的には、リアルに1枚買ってくれればいいなって思ってます。
もう、嫌なんですよCD売るの(3回目)(笑)


その気持ち分かる部分大きいです。
販売枚数による特典が色々用意されていますが、皆さんやってみたい企画はどれですか?
運動会!運動会!!

アウトレットデート。

私は、なんとか船?

あ、屋形船ね。

あ、そうそう。私船とかあまり乗ったこと無いので屋形船です!


気になってはいたんですけど、ピンポイントで「新島旅行」って何ですか?
youmenosayのオタクの人が新島に住んでいるんですよ。
その方から「新島来てよ!」って企画があって、そのオタクの方が企画を進めてくれるらしくて。
私も個人的に新島はすごい好きで、普通にプライベートでも行ったことがあって、とても綺麗な場所なんで行きたいなって思ってたんです。
『親善大使』を狙って、新島に行きたいと思っています!!


アニメでも4話くらいに急な夏休み旅行回とかも必要ですからね(笑)
「海だぁ〜!!」ってやつですね。
聖地巡礼してもらえるように実現させたいです(笑)


で、500枚主催野外フェス開催ということですが。
やりますか!

499で止めたい!!怖いよ!!!

(爆笑)
天気が怖いですけど、私めっちゃ晴れ女なので絶対大丈夫です!
根拠のない自信(笑)
でも、ワンマンライブが雨だったんですよね…。


でも、入場時に並んでいる時それ程降って無かった記憶がありますけど。
そうなんですね!
うちらが帰る時、11時とか12時とかめっちゃ降ってましたね。

さりが外に出ると雨降る説が…

雨女だもんね(笑)


そんな色々な企画が行われる可能性があるアルバムですが、収録された新曲についてお話聞かせてください。
まずは『何かになれたのなら』なのですが、この曲を聴かせて頂いた時、youmenosayの世界観ではありつつも、なんだかネガティブな感じの印象を持ちました。youmenosayの楽曲としては珍しいジャンルかなと思ったのですが。
『何かになれたのなら』だけマネージャーが作曲したんです。youmenosayに合流した時に「youmenosayに無い感じで、アルバム曲っぽい、さりちゃん(雪乃さり)をテーマにした曲を書きたい」「アイドルのギリギリ言える心の負の部分みたいなのを書きたい」みたいにずっと言ってて。
自分は『キラキラなyoumenosayの1stアルバムに入れてたまるか』みたいなコンセプトだったんですけど、でも、せっかく新しく入ってくれて、曲も書いてくれるってことだったんで、『じゃあ、使うかわからないけど、どんなもんか書いてみれば?(笑)』という感じでした。
歌詞とかも入った状態でもらったんですけど、最終的には結構歌詞は変えましたけど、 サビの歌詞とかは元々あったものもベースにして書きました、『なんか、いいな』って。
「本当にいいの? 私でいいの?」とかめっちゃ分かるって共感しましたし、すごいさりちゃんぽいっなって。
最初入ってた歌詞のBメロとか、水色のイメージの単語とか繊細な感じが入っていて、すごく合うなと思ったので、歌割りとかすごい振って詞を書いてみました。
あとは、2番のBメロとかはもうほんとにメンバーのこと思いながら書きましたね。


メンバーに当てて詞を書いたと。
そうですね。もうメンバーに当てて書いた感じです。


『何かになれたのなら』はユニゾンが無いですが、これは何か理由があるのですか?
メンバー1人ずつがしっかり歌詞を読んで歌って聴かせる曲はyoumenosayにはあんまりないので。 今までに無い感じの曲でもあるんで、そこはすごく拘りました。


メンバーの内の部分に光を当てた曲ですよね。
youmenosayは今回のアルバムでアイドルとして完成したと思っているので、逆にアイドルとして抱えてる部分みたいなのは、ま、1枚に1曲あってもいいかなって。


この曲は雪乃さんをイメージして作られたとのことですが?。
これ、歌い終わってからそれを聞いて、「あ、そうだったんだ」ってなりました。
この曲なんかめっちゃ好きなんだけどって思ってたら、さりのことをイメージして作ってくれたから好きなのかって。
マジで、さりこの曲大好き。
本当は思っていることって言いたいじゃないですか。でもそれを我慢してアイドルとしてのキラキラの部分だけを見せてるから、気持ちの中で溜まっていくものがあって、『この気持ちの行き場はないんだけど』みたいな。
だからそんな時にライブとかで歌えると、心がめっちゃすっきりしますね。すごい軽くなるっていうか。普段の生活の中でもすごい自分の中で聞きやすいし。
明るい曲もめちゃくちゃ好きではあるんですけど、家では結構考え事することが多いので、すごい気持ちに寄り添ってくれるこの曲はめっちゃ好き。 大好きです。
なんか他にも言いたいことがある気がする。この曲めっちゃ大好きなんです。


それでは、逢花さんにお話を聞きますので、その間で雪乃さんは何か言いたいこと出てきたら教えてください。
逢花さんは、『何かになれたのなら』はどうでしたか?
最初、youmenosayに無い曲だなって思ったし、雰囲気もガラッと変わるから自分がこの曲どう歌えばいいんだろうなっていうのがありました。
歌い方とか感情の乗せ方とかって、自分は曲ごとに変えたりとかしてたりとかするんですけど、『何かに〜』は、 レコーディングの時ものすごい時間かかって。
自分の歌唱力っていうのもありますけど。

大変だったよね。

めちゃくちゃ録り直して、こうじゃない、あーじゃないみたいなのを何度も何度も繰り返したりとか、時間置いてもう1回やってみるとか。
レコーディングの時に自分のモヤモヤみたいなのがあったし、この気持ちをどう歌に乗せたら歌詞の意味を聴いている人たちに伝えることが出来るかな、みたいに考えてめっちゃ録り直して、録り直して、模索してました。
私のパートは正直そこまで多くは無いんですけど、何かめちゃくちゃ時間かかって難しい曲ですね。

ホント難しいよね。
私もこの曲歌うのめっちゃ難しかったですもん。

でも、めちゃくちゃ好きです。
好きだからこそ拘りたい気持ちもやっぱりあって…。
自分の実力みたいなのも、気持ちみたいなのも、1年のこの気持ちとかも、全部曲に込めたいっていうのもあるし、歌詞の意味も汲み取ったりとかしたかったし、何度も録り直して『これかな?』っていうのも、きゃのんちゃんにアドバイスしてもらったりしてどうにか見つけられたというのありました。
基本的に自分は笑うようにしてるので、歌詞の意味とかを見て『思わないようにしていたけど、そう思ってた部分もあるな』みたいなところはめっちゃあったし、さりちゃんが歌ってるのもわかるなって思ったし、きゃのんちゃんの歌い方もめっちゃ好きです。


俗に言うスルメ曲みたいですよね。
そうですね。youmenosayのこと知れば知るほどいい曲に聞こえてくると思いますし、メンバーがどういう子で、どういう生い立ちでっていうのを知れば知るほど、すごくわかる、泣けるみたいになってくるのかなって。
最初はちょっと楽曲派な感じというか、懐かしい感じのメロディラインでもあるので、そういう部分で刺さるみたいな部分でしか聞けないかもしれないですけど、やっぱりなんかすごいメッセージ性がある曲にはなったと思ってます。youmenosayでここまでストレートにメッセージ性を前面に出している曲は無いですね。


雪乃さん、言いたいこと出てきましたか?
言いたいことあるけど、やっぱり言いたくない自分がいるから、秘密にする(笑)

聴いて感じ取ってもらえたら嬉しいですね。

オタクから見たさりの解像度ってさ、結構低い気がする。

低いって何?

『こんなこと思ってるんだ』とか

あぁ、思っていることが伝わりきっていない部分はあるかも知れないね。

多分なんか私のことを、そんな人間だと思ってないよね。

さりちゃんのこだわりとかって、ミステリアスにしてる部分も結構あったりするから。

オタクの中の雪乃さり像はふらふらしている感じじゃない?

天然キャラみたいに見えるのかも知れないね。

私から見たら1番芯ありますけどね。人としてしっかりしてますし。

オタクに対して、演技じゃないですけど作為的な自分はあんまり見せないようにしていて。天然じゃないけど、ちょっと頭の悪い感じを無作為的に見せるみたいなことを割とずっと徹底してやってて、だからなのかも知れないけど。

じゃ、今年は雪乃も脱いじゃう?(笑)

脱いじゃおうかな(笑)

さりちゃんがめちゃくちゃ芯が強いっていうのを知ってる人って数少ないよね。

すごい近い人だけな気がするよね。

うん、メンバーとか本当に超近い人にしかあまり話さないですかね。
喋り方も柔らかいって言われるから、いい意味でも悪い意味でもバカが喋っているみたいな。

それがキャラみたいに定着しちゃっている部分もあるからね。
さりちゃんがアイドルが好きだっていうのもあると思いますし、憧れていた部分と、実際思ってたけど大変だった部分とかが重なって、自分のあり方を考え直すきっかけにもなったと思います。まあ、でも、そんな感じで成長していけばいいと思いますよ。
youmenosayでは2人にやっぱ好きなこと好きなものやっていて欲しいていうのはすごくあるので、その上で良い部分をyoumenosayに落とし込めるみたいなのが1番幸せだと思うので。



もう1つの新曲『Dream Parade』ですが今お話を聞かせていただいた『何かになれたのなら』とは全く違う『THE youmenosay』的な曲だとは思うのですが、雪乃さん・逢花さんがこの曲を初めて聴いた時はいかがでしたか?
これ、曲の中に名前が入っているんです。

きゃのんちゃんのこだわりが入ってるんです。

歌詞の中に1年間の曲名が全部入ってるんですよ。あと名前が断片的に入ってて。

めっちゃ良くない?

youmenosayの曲だみたいな。

激エモです!

こういうのめっちゃやりたかったから、「キター!!」って。

歌詞にもいままでの曲名が入っているんですけど、振り付けもそれに沿ってその曲の振り付けがちょっと入ってたりとかして、めっちゃこだわりがあって、youmenosay1年間の集大成の曲だよね。


youmenosay1年活動して出た答えといった感じですよね。
デビュー曲の『夢のせい』をリバイバルしたいってずっと思ってて、1年経ってなんかパワーアップしたデビュー曲みたいなのが欲しいなって思って作ったので。勝手に劇場版ってイメージで作りました。
この曲はMY CHEMICAL ROMANCEの『Black Parade』曲を鬼オマージュしていて、もう構成も全部一緒で、使ってる音とかめちゃくちゃこだわって作って、でもyoumenosayってめっちゃパレードって感じなところ合うし、新しい船出の曲みたいな感じでイメージして作りました。
これはMY CHEMICAL ROMANCEに怒られたらしょうがないなって(笑)


最初から歌詞の中に曲のタイトルや名前の断片などを入れようと思っていたのですか?
最初、歌詞すごい難しいなと思っていて。『夢のせい』とか『白いサイリウム』みたいに、アイドルに賭ける思いみたいなので書くべきなのか、こういう風に1年間の集大成とか、応援してきてくれた人たちがエモくなれるとか、付いて行こうと思える曲みたいなにするのかはすごい悩んだんですけど。やっぱりyoumenosayは『夢』がテーマなので、ずっと夢の中にいてほしいなみたいなのはすごくあって、ファンタジックな歌詞になってるんですけど。
ディズニーランドとか行った時に、パークに入ってから出るまで嫌なこととかを考えなくて済むじゃないですか。だからyoumenosayのライブとか、私たちの曲を聴いてる時は、夢の中にいるみたいな、そういう感覚になってほしいなって思ったんで、具体的なこととかは書かず、 ファンタジックに仕上げて、みんながノスタルジックに浸れる、子どもの頃のこととかを思い出せたりとか、そいうことが出来る曲にしたくて作りました。

レコーディング当日に仮歌だったもんね。

歌詞とか曲もめっちゃギリギリで、もうみんなかわいそうみたいな。
私のところに曲があがってきたのが夜中の1時ぐらいで、で昼の12時からレコーディングだったんですよ。『歌詞も全然終わってなくて無理なんだけど』みたいな感じだったんですけど、でもテーマだけはすごくあったんで、 上手いこと言葉を探してはめて、思ってること書いて、っていうふうにできたかなって。

すごいよ、そんな短時間でこんな良い曲書けるなんて。

ワンチャン、さり間に合わないって思ってた。

間に合わせます!(笑)


雪乃さんも逢花さんもそう思うくらいギリギリだったわけですね。
その日に仮歌を録って、 それ聴いてもらって覚えてもらって、その間に自分が録ってみたいな感じだったんで、申し訳なかったですね。

今まで一番ギリギリだった!

笑えないくらいギリギリでした(笑)
レコーディング当日に曲が無い!
なので、ギリギリまで歌詞とか歌割りとかは悩んでましたね。録って変えてとかやっていた感じです。


そんな綱渡りの状況でしたが、実際のレコーディングはすんなりいかれたんですか?
難しかったですね。
音が高くて。私は地声で歌いたかったんですけど、 結局は地声で歌ったんですけどすっごい高くて、マジ歌えないぐらい高くて大変でした…。
一番最後の♪ 夢のせいにして♪っていう最後の自分のパートがあるんですけど、『こんなに歌えない?』って位歌えなかったです(笑)
でもライブ感みたいなのが出たらいいなって思って直したくなくて、すごい大変で疲れました…。

音域めっちゃ広いよね。
さりは逆に♪さぁ、始めよう!♪のところが低すぎて録り直してた。

Aメロもすごい低いし。

2回くらいなんか時間を置いてから録り直したりとかして大変だった…。


逢花さんはどうでした?
私は2人と違って裏声で大体歌ってるので、音が出ないってよりかは音圧が足りないみたいなところがめっちゃあって。 あとは裏声だからこそか細くなっちゃうし、ハキハキした感じみたいなのが伝わりにくいので、最初のAメロの1番最初、私なんですけど、なんかそれも多分カッコよくワクワクしてる感じなところも色々と録り直したりとかしたりして、時間はかかりました。


時間がない中で、思ったより時間がかかったという感じですね。
最悪のパターン(笑)
でもこの曲はアルバムのリード曲にすることは決まっていたので、 なんとかいい曲を書かないと示しがつかないって感じで、朝までの間にレッドブル3本ぐらい飲みましたよ。もうなんかトリップ状態でどうやって完成したか正直ちょっと覚えてないですね、怖い(笑)


アルバム全12曲ですが、振り返ってみて思い入れのある曲とかありますか?
自分は『白いサイリウム』ですね。

そうだね、ずっと言ってるもんね。

デビューライブの時から対バンライブでもこんなに10曲以上あってほとんど干すことがない曲なんですよ。だからこそ毎回ライブの思い出があるような曲な気がして。
ずっと同じ曲をやってるけど、その曲を通して感じとるものがファンの人たちも違ったらいいなと思うし、自分は違うなって感じるし、個人的に1年を通してめちゃくちゃ思い出が1番深いなと思う曲ですね。
デビューライブの時からめっちゃ好きだったんですけど、やればやるほど良い曲だなって。
この曲は一体感あるんですよね。大体みんなメンバーカラーのペンライトを振ってくれているけど、この曲になった瞬間みんな白になるんですよ。ペンライト持ってなくてもスマホのライトで照らしてくれたりとか。
youmenosayなんか全然わかってなくても、みんな白いペンライト振っているから自分も振ろうって人いたりして、その場でしか作れない空間みたいなのがあって、めちゃくちゃ良いんですよ。

『白いサイリウム』は何度でもアイドルになれる感じがしますね、ちゃんと演者になれる曲ですね。


リセットがかかるって感じですか?
そうですね。「ここからもう1曲かますぜ」みたいな空気がみんなで出せるのがすごいいいなって思います。

『白いサイリウム』のラスサビのあの一体感みたいなのがライブしている中で1番好き。

みんながもう一段階アガる感じがあるよね。
聴いてる側もちょっと1歩前に出ちゃうみたいなそういう曲。

あの瞬間やばいよね。

そうそう、そうなのよ!

あの瞬間をループしたい。

『白いサイリウム』ラスサビ前だけライブ!(笑)

やりたい、やりたい!

ありがたみが薄れちゃう(笑)

そっか、そっかぁ。

ちょっとやってみたら面白いかもよ!(笑)

じゃ、さりちゃんはなんですか?

え、さり分かんない!
でも1番好きな曲、今3個あるんです。

1番じゃない(笑)


どの曲か聞いてみましょうか?
1個目は『キミはふわふわ』と2個目が『taikutsu』と3個目が『何かになれたのなら』。この3つが今1番!


それぞれどの辺りですか?
やっぱり私はストレートな感じよりもちょっとひねくれた曲が好きなので、なんか変な感じな曲が好きだなって思って。『キミはふわふわ』かジャズじゃん、ひねくれてていいよね。

さりちゃん、ジャズめっちゃ好きだもんね。

そうそう。『taikutsu』もなんか、 ああいう可愛いフューチャーベースのコードって、めっちゃひねくれてるじゃん。なんか不協和音を当てにいったりとか、そういうのたまらんってなるし。『何かになれたのなら』はめっちゃ暗くて…いいよね。
なんだろう。え、でもライブやって変わったみたいな曲はあんまり無いかな。ある?逆に ライブで変わった曲??


『がんばれ、ゆめのせい!』なんですけど、最初全くライブで盛り上がらない曲だったんですよ。

あー!確かに!!

私、一番アガると思って世に出したんですよ。もうこんなの「おい!おい!でしょ」みたいに思ったんですけど、みんな棒立ちなんですよ。
最近沸きオタクがフロアにいて、その人たちがめっちゃミックス打つようになってからはスゴくいい曲になりました。だから、それありきの曲だったんだなと思って。
youmenosayのオタクってあんまりコールとかミックスとか知らない人も多くて。楽曲聴いてカワイイものが好きみたいな人が多いんですけど、この曲だけはうちらだけでは完結しない曲だったんだなって。
やっぱり自分の中では曲って世に出した時点で自分たちだけのものじゃないって思っているので、それがめちゃくちゃ立証されたと思いました。
挙がってた『白いサイリウム』もあの一体感が無かったらそんなに良い曲になるかって言われたら正直わからなくて。
音源で聴いた時の印象とすごく違うと思うんですけど、『がんばれ、ゆめのせい!』とかもほんとにそうで、音源だと完成された感じで『1話を見た』って気分になれるんですけど、ライブだと全然ダメだって思って干してたんですけど、最近は沸いてくれる人がいるので。

『がんばれ、ゆめのせい!』って多分アニメとか二次元が好きだったら沸き方もわかるんでしょうけど、ライブアイドルが元々好きなお客さんたちの層には伝わりにくかったのかなっていうのは思いました。

さりの中でアイドルって、お客さんがいてやっと完成するっていうのがすごい魅力的で、自分もやりたかったことだったんだけど今までなかったじゃん。やっとオタクがいて曲が成立するみたいなのができてめっちゃ嬉しかったです。
熱量とかってその日によっても違ってくるから、その日その日によって違う『がんばれ、ゆめのせい!』になるのがめっちゃ良いなって。


そして全国ツアーもいよいよ始まりますね。
楽しみです!
東京から始まって、福岡、名古屋、大阪、金沢、そして東京です。


全国ツアーで金沢って珍しくありませんか?
金沢は誘って頂いて。あとは普通に旅行したかった(笑)
去年行ってすごくいい街で、結構ライブハウスとかあってライブシーンも盛んな感じだったので。初めましてのアイドルさんもいらっしゃったり、やっぱりバンドがすごくいっぱいあるので、音楽は結構盛んなのかなっていう部分で行ってみたいなと思っていました。


最後に、youmenosay2年目に向けてお話を聞かせていただけますか?
さりちゃんは2年生。

2年生だと、8歳?(笑)
今めちゃくちゃアイドルに対して悩んでしまってるから、2年目は『自分のアイドルとしてのあり方はこれだ』みたいなものが見つけられるような1年にしたいなと思ってますね。
あとは自分の好きなものに対してじゃないと、ほんとに心とか動かなくて何もできなくて…。SNSとか割と苦手なんですけど、もっとなんか好きにならなきゃなとか思ったりしています。
あとは正しく愛されたいです(笑)

「正しく愛されたい」はメンヘラになっちゃってる(笑)
いろんな人と話して、自分の中で考えればいいのかなって思いますね。
雪乃さりは正常です!

youmenosay2年目では、スマイルイエロー担当というイメージは壊さないように続けていきたいなって気持ちもがありますね。
あとは、さりちゃんとか、きゃのんちゃんとか、スタッフさんとかがクリエイティブな面で頑張ってくれていて、ものすごいプロなので自分もその仲間入りをしたいという気持ちがすごくあって。
今はまだ、めっちゃ勉強中でそんなすごく良いものを作れないんですけど、動画編集でその仲間入りが できたらいいなっていう思いを持ってます。
元々SNSの使い方についてはネットにずっといるので、『こう使ったらまぁバズるかな』みたいなところは何となくわかっているからそれを上手く2年目も利用できたらいいなと思うのと、youmenosayの楽曲をみんなに知ってもらえる機会を作りたいと思っているし、あと、人として立派になりたいです!(笑)

偉い。偉いよ!!
2人ともそうですけど、純粋に大人になったと思うし、色々挑戦した結果が多分今だと思うので、一生懸命生きてきたから成長したんじゃないかなと思いますけどね。
2人の成長を見るとプロデュース楽しいなって思わせてくれてるので。
ワンマンの時にほんとに2人が成長したなみたいなのをステージ上で感じられたのがすごい嬉しくて。 お客さんもしっかりついてるし、なんかこれだけyoumenosayとして2人が評価されてることが「おぉ、ありがとう!」って。
自分がやってきたキャリアとかも活きているなとも思いますし、セカンドキャリアとして始めましたけど、全然まだまだ現役で頑張りたいなって気持ちも強くなりましたし、間近にこういう今成長してる人たちがいることによって、なんか自分も頑張んなきゃって思えるんで、私もすごく成長させられてるなって日々思ってますね。

youmenosay1stアルバム『START』の詳細は下記の通り。
『START』収録楽曲 1:夢のせい 作詞:北郷可恩 / 作曲 山本一輝 / 編曲 山本一輝 2:しゅき♡︎帯び運転 作詞:北郷可恩 / 作曲 北郷可恩 / 編曲 阿部陸人 3:ゆめのせい体操 作詞:北郷可恩 / 作曲 山本一輝 / 編曲 山本一輝 4:がんばれ、ゆめのせい!〜アニメ化するその日まで〜 作詞:北郷可恩 / 作曲 山本一輝 / 編曲 山本一輝 5:TAKAI $USHI 作詞:北郷可恩 / 作曲 阿部陸人 / 編曲 阿部陸人 6:Believe(仮) 作詞:北郷可恩 / 作曲 阿部陸人 / 編曲 阿部陸人 7:taikutsu 作詞:北郷可恩 / 作曲 北郷可恩 / 編曲 阿部陸人 8:キミはふわふわ 作詞:北郷可恩 / 作曲 北郷可恩 / 編曲 阿部陸人 9:未来へ 作詞:北郷可恩 / 作曲 阿部陸人 / 編曲 阿部陸人 10:何かになれたのなら 作詞:北郷可恩 / 作曲 muro / 編曲 阿部陸人 11:白いサイリウム 作詞:北郷可恩 / 作曲 山本一輝 / 編曲 山本一輝 12.Dream Parade 作詞:北郷可恩 / 作曲 山本一輝 / 編曲 山本一輝
金額:
3,000円(税込み)
特典映像:
2023.5.7 @渋谷DIVE 1st Anniversary Oneman Live「START」収録
購入特典:
3枚→デモ音源プレゼント
5枚→ピンプリ(宛名・メッセージ入り)、撮影時の動画
10枚→リクエスト動画《ゆまてゃ考案》
20枚→推しメンがあなただけに作った〇〇《きのりん考案》
30枚→ゆめのせい、会いに行きます(旅費は別途)《きゃのち考案》
購入:
https://youmenosay.official.ec/items/76145012
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— youmenosay (@youmenosay) July 2, 2023オンライン情報
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本日【21:00〜】
1st Album「START」がオンラインにて販売開始.ᐟ.ᐟ
▼購入はコチラhttps://t.co/5bnCuJPR0c pic.twitter.com/IQrBIXXq0S
youmenosay 公式Webサイト:https://youmenosay2022.bitfan.id/
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